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■日本自衛隊のタイムトラベル <戦国自衛隊 1549>
2003年10月。日本自衛隊所属の第３特別実験部隊が、秘密実験中に戦国時代に着陸する。
このように現在の人物が過去に移動して既存の歴史を毀損したため、日本の各所に正体不明
の虚数空間「ホール」が出現して人類の運命を脅かす。このため、特別実験部隊を救出すると
ともに損なわれた歴史を直すために的場一佐（鹿賀丈史）率いるロメオ部隊が編成され、的場
の部下だった鹿島勇祐（江口洋介）、秘密実験に責任を感じる神崎怜（鈴木京香）、戦国武将
の飯沼七兵衛（北村一輝）などがここに合流する。
当時と太陽の磁場が同じになってタイムトラベルが可能になった2005年、ロメオ部隊は1549年
ヘ行って的場と会うが、織田信長という名前で生きている彼はもっと強い日本を建設する野心
から、救出を断る。未来へ行く道が再び開かれるのは74時間27分後。現在に帰って来るため
には、この時間内に的場の計略を阻止したうえで到着地点に帰還しなければならない。
<戦国自衛隊1549>の設定は、李氏朝鮮時代にタイムスリップした南北朝鮮の軍人たちを描い
た<天軍>に似ている。伝統的な武器である刀や矢が、銃や大砲、戦車、更にはヘリなどの最
新鋭兵器と入り混じり、主な背景になる的場の城は古風な木造風建物に原油精製装置が一
体となった奇妙な姿を誇る。
しかし<戦国自衛隊1549>は、こうした想像力を刺激する見た目の面白さと同時に、観客、特に
韓国の観客の心を掻き乱す装置を巧みに提示する。「現地人の殺傷は禁止する」というロメオ
部隊の指揮官森大佐の叫びは、日本国憲法第９条に基づいて専守防衛だけ許された自衛隊
の位置を隠喩するようであり、自らと未来の人類を救うため積極的に銃を取るという調子の結
論は極めて危険に感じられる。
そのため、この映画が「未来」「希望」「守りたいもの」などの肯定的な単語ばかりささやいても、
聞き手の頭の中は第二次大戦はもちろん、日本の軍国主義、更には独島・教科書・靖国神社
参拝問題などで、乱れに乱れる。
半村良の原作を映画化した<戦国自衛隊>(1979年)のリメーク作であると同時に、角川映画社
60周年記念作。発表する作品がどれもベストセラーになるほどの人気を呼んでいるが、同時に
右翼作家という批判を受ける福井晴敏が脚本に参加した。他の戦争映画<ローレライ>および
<亡国のイージス>の原作も、福井の筆から誕生した。
▽ソース：ハンギョレ新聞（韓国語）（2007-04-11 09:00）
URLﾘﾝｸ(hanimovie.cine21.com)
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