07/04/11 11:11:54
中国の温家宝首相が10日、韓中両国の旅行客がノービザで相手国を訪問できるようにする
問題について、関係当局に研究するよう命じたことから、実現する可能性はどの程度か、実現
することになった場合、施行時期はいつごろになるかなどが、関心を集めている。
温首相の発言は、韓中友好協会の招待懇談会でノービザでの入国が徐々に拡大していくよ
う願うとの建議を受けたことによる。
両国間のノービザ問題は、これまでも何度か取り上げられている。これは、両国を行き来す
る旅行者数が今年だけも500万人を突破することが見込まれている上、両国間の旅行者数を
比べても、昨年中国を訪問した韓国人が392万人、韓国を訪問した中国人が90万人と、中国を
訪問した韓国人の方が多かったためだ。
しかし、韓国政府はひとまずノービザでの往来については否定的だ。なぜなら、現在韓国に
住む中国人不法滞在者数が数万人に上ると推定されているためだ。このような状況で、もしノ
ービザでの往来が実現するようになれば、中国人不法滞在者数は社会問題にまで発展する
ほど増えてしまう、というのが外交部当局者の立場だ。
韓国政府は、代わりにビザの発給手続きを簡素化し、大企業の役員や教職員、メディア関係
者など身元のはっきりしている韓国人が中国を訪問する際は、期間を決めて何度でも往来でき
るビザ(数次ビザ)を発給できるよう努力する考えだ。これに先立ち、韓国政府は最近数次ビザ
の発給対象を中国主要企業の管理職や観光ガイドにまで拡大している。
このようなことから、温首相の訪韓を機に、韓中間のビザ発給問題を改善するための交渉が
行われるとの見方が強まっている。
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