07/04/10 10:19:11
【北京=伊藤正】
温家宝首相の訪日を前に、中国メディアによる日本関連の報道が相次いだ。国営中央
テレビ(CCTV)は3月中旬以来、3週間にわたり、日本紹介番組をプライムタイムに放映、
国営新華社通信発行の時事週刊誌「瞭望」最近号が「氷をとかす旅」と題した特集を組み、
新聞各紙も日本紹介記事を掲載した。
中国国内の反日世論を緩和、政府の対日関係促進策をバックアップする当局の意図が
見える。
このうち最も反響を呼んだのは、CCTVの番組だ。同局の人気報道番組「東方時空」は
著名キャスターの白岩松氏以下8人の取材チームを日本に派遣、安倍晋三首相夫妻
はじめ各界の著名人とインタビュー、日本人の日常生活から文化、ファッションまで
多角的に取材し、順次紹介した。
8日夜には水均益記者による安倍首相とのインタビュー(6日)を45分番組で報道したが、
この内容は大手サイトの新浪ネットや新華ネットなどが直ちに一問一答全文を流した。
「東方時空」の日本紹介では、靖国神社も取材対象になった。キャスターの白氏は、
批判的なコメントをする一方、日本人の宗教観などのあいまいさにも踏み込み、軍国主義
に結びつける見方には疑問を呈した。
プロデューサーの劉愛民氏は8日付の「新京報」紙で、日本社会の多元性を指摘、日本人
一般の歴史に対する認識は「あいまい」であり、それがメディアや政府の姿勢にも反映して
いると述べている。
白氏や劉氏は、日本の新聞における中国報道の充実ぶりに比べ、中国の日本報道が
少ないことを認識ギャップの一因と述べた。中華日本学会の王錦思氏も、中国の日本
研究が量的にも質的にも日本の中国研究にはるかに劣り、日本ばかりか中国をも正しく
認識するのに不利と主張した。
中国における日本研究やメディア報道は、江沢民前政権下では日本を敵視する戦略論に
偏り、非現実的な軍国主義復活の危険性を強調、反日世論をあおる傾向があった。
しかし、昨年夏ごろから、戦後日本の発展を平和主義に求める現実的、理性的な主張も
表れだした。
中国の対日政策促進の最大の障害は「反日教育を受けたネット世代」(中国筋)といわれる。
先のCCTVの報道に対しても、ネット世論の反応は否定的なものが多数を占めた。
温家宝首相は今回の訪日を「(昨年10月の安倍訪中で割った)氷をとかす旅」と述べたが、
国内の反日という「厚い氷」はなかなかとけそうもない。
依頼スレ>>649さんの依頼でたてました。
スレリンク(news4plus板:649番)
関連スレ:
【日中】「戦略互恵」で新段階へ=10日から日韓歴訪-温首相 「氷を溶かす旅」[04/08]
スレリンク(news4plus板)
ソース:産経新聞
URLリンク(www.sankei.co.jp)