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2007年 04月 05日 14:45:09
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<ボクシング>パッキャオの政界進出で思わぬ波紋 - フィリピン
【マニラ/フィリピン 5日 AFP】
フィリピンのファンの間で、WBC世界スーパーフェザー級王者で国民的英雄のマニー・パッキャオ
(Manny Pacquiao)の試合が、5月に行われる下院議員の選挙においてパッキャオに優勢に働くのでは
ないかという懸念の元に、テレビ中継されないのでは無いかと騒動になっている。
パッキャオは母国フィリピンのミンダナオ島南コタバト州から下院選に出馬しているが、4月14日に
米国テキサス州で行われるメキシコのホルへ・ソリス(Jorge Solis)とのタイトルマッチが控えている。
しかし、対立候補のDarlene Antonino-Custodio氏は、パッキャオに選挙上「不公平なアドバンテージ」
がもたらされるとして、放送局に中継の中止を要請する嘆願書をフィリピン選挙管理委員会
(Philippines Election Commission)に提出した。Custodioの要請に対し放送局へは中継を要請する
電話やテキストメッセージが殺到している。
選挙管理委員のResurreccion Borra氏は、委員会で嘆願書について議論の余地はあるとしているが、
既にボクシングファンやパッキャオのファンは怒りを感じている。ボクシング論評家のRecah Trinidad氏は
「選挙にはルールはある。しかし、パッキャオは並外れた実力の持ち主。彼以外に、この国を熱狂の渦に
引き込める人物はいない。誰が、(大切な試合を)こんな選挙運動の為に犠牲にしなければならないのか。」
と、AFPの取材に答えた。
地元紙のマニラ・タイムズ(Manila Times)は、Custodio氏の嘆願書に対する住人等の怒りの声を報道し、
逆効果ではなかったのかと示唆している。元建設作業員からチャンピオンになったパッキャオは、フィリピン
から輩出された最も素晴らしいボクサーとして、国民から尊敬を集めており、また米国ボクシング記者協会と、
リングマガジン(The Ring magazine)の2006年年間最優秀選手として選出されている。
写真は、ロリア・アロヨ(Gloria Arroyo)大統領(右)とジョセリート・アティエンザ(Joselito Atienza)
マニラ市長(左)と共にポーズを取るパッキャオ(2006年11月24日撮影)。(c)AFP/JOEL NITO