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監禁、拉致指示？女工作員国際手配へ
１９７３年に東京都内で主婦渡辺秀子さん＝当時（３２）＝と子供２人が失跡した事件で、
警察当局は５日、子供２人を北朝鮮に拉致するよう工作員に指示したとして国外移送目的
略取容疑で、貿易会社「ユニバース・トレイディング」（東京、既に解散）の社員だった
女工作員（５９）を国際手配する方針を固めた。
女は日本人男性と結婚して日本国籍を取得後、７９年に出国したとされ、現在は北朝鮮に
いる可能性があるという。拉致容疑で日本国籍を持つ人物を立件するのは初めて。
警視庁と兵庫県警は、来週にも共同捜査本部を設置。同社関係者が「子供２人を北朝鮮へ
連れて行った」などと証言しているといい、拉致の全容解明を進める。
調べなどによると、同社には在日朝鮮人ら約１０人で構成する工作員グループがあり、
「ドミトルグループ」と呼ばれていた。女工作員はそのリーダー格だったという。
渡辺さんの夫も同社に勤務していた在日朝鮮人で、女工作員の前のリーダーだったと
される。同グループは在日米軍や自衛隊などの情報を収集していたという。
渡辺さんが夫を同社周辺で捜し歩いたため、会社の実態が発覚することを恐れた女の
指示で、工作員数人が母子を目黒区内のマンションに監禁、子供を北朝鮮に拉致した
疑いが持たれている。
渡辺さんの失跡については、監禁後に殺害された疑いもあるが、遺体が見つかって
いないことなどから立件は困難とみられる。
[ 2007年04月05日 18:35 速報記事 ]
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