07/04/05 18:53:11
中国人は強固なネットワークを利用し、シリコンバレーのエンジニアから管理職、営業職、市の公
務員、郵便局職員に至るまで、あらゆる業種に進出し、この地域の主流社会に食い込んでいる。
インド人も英語によるコミュニケーション能力を生かし、多くの人材がエンジニアや経営者として成
功している。一方、韓国人はシリコンバレーに進出し始めてから20年になるにもかかわらず、いま
だしっかり根を張ったとは言い難い。
そのため、中国人が本国の人材や企業を米国に引き寄せ、インド人が株式総会にアーノルド・シュ
ワルツェネッガー・カリフォルニア州知事を呼ぶほどの勢いを見せているのに対し、韓国系のベン
チャー企業は少しずつシリコンバレーの中心部から押し出されているのが現状だ。それはなぜだ
ろうか。
あるベンチャー企業の経営者は「中国人とインド人は1人1人が数珠の玉のように、うまく連携している。
一方、韓国人はまったくバラバラの状態だ」と評した。シリコンバレーの韓国人経営者が、理工系人
材を冷遇する韓国の雰囲気を嫌い、祖国への関心を失っているのも問題だ。そうした状態だけに、韓
国の中小ベンチャー企業とシリコンバレーの縁を取り持つ人も出てこない。
韓国の技術水準に問題があるわけではない。むしろ携帯電話・ネットゲーム関連の技術では世界の
トップレベルにある。しかしその競争力を実際には十分に活用できていない。
韓国と米国の間で自由貿易協定（FTA）が締結されれば、韓国経済がシリコンバレーやウォールストリ
ートに象徴される世界最大の米国市場に、大きな一歩を踏み出すことが期待されている。ここまで来ら
れたことそのももが、韓国の力を示していると言えるだろう。
米国には「アメリカンドリーム」があると言われる。しかし、そのチャンスは積極的に行動し、変化しようと
する人たちだけに与えられるものだ。この競争主義社会で成功するためには、前線の企業と、後方の
国民が力を合わることが何よりも重要だ。韓米FTA時代に向け、韓国人全体が「シリコンバレーの韓国
系式」の行動パターンから、「『ヨーコの話』反対運動式」に変わらなければならないということだ。
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