07/04/03 19:25:02
韓米FTA妥結:合意の主な内容(上)
2 日に妥結した韓米自由貿易協定(FTA)が発効すれば、両国で作られた工業製品は、約10年後に全品目の
関税が完全撤廃される。このうち約94%は3年以内に関税が撤廃される。14カ月におよんだ今回の交渉で、
韓国は自動車・繊維といった製造業分野で、米国は農業・サービス・先端技術分野で相手国市場にさらに
進出できることになった。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は同日の国民談話で「徹底的に損益計算を行い、
韓国の利益を貫いた」と述べた。
◆農業
コメを開放対象から完全に除外した。米国産農産物の輸入で、韓国の農業に多大な影響を及ぼすことが懸念
される食用ジャガイモ・大豆・天然蜂蜜・脱脂粉乳・全脂粉乳の5品目に関しては低率関税割り当て
(TRQ=一定の輸入量に対してだけ低い関税を課す制度)を適用する代わり、関税は現行のままとなる。
オレンジの場合、韓国産の流通期間(9月-翌年2月)は現行関税率(50%)をそのまま維持し、
その他の期間は関税率を30%(7年間適用後廃止)に削減することになった。
また、オレンジには年間2500トンのTRQ量を米国に付した。
リンゴ・梨(20年)、豚肉・鶏肉(10年)などは長期間かけて関税を撤廃する。
現行40%の牛肉輸入関税率は15年かけて撤廃するが、一定期間セーフガード(緊急輸入制限措置)を適用し、
輸入が急増すれば関税率を引き上げることにした。また明太子・サバ・ニベ・ヒラメといった韓国との摩擦が
予想される水産物も12-15年かけて徐々に関税を撤廃する。
牛肉輸入再開協議は、米国牛肉に対する国際水域事務局(OIE)の牛海綿状脳症(BSE)評価等級が出される
5月以降、行うことにした。米国は牛肉輸入再開を文書で約束するよう要求したが、結局「口約束」で妥結、
盧大統領が同日の国民談話でこれを公表した。
(朝鮮日報)URLリンク(www.chosunonline.com)
(図 表)URLリンク(file.chosunonline.com)