07/04/03 13:23:00
第３の開国…「大韓民国Ｇ７」時代開く
はるか遠い道のりだった。しかし進まなければならない道だった。避けることができない、そして避けて
もいけない道だった。貿易規模世界１１位の大韓民国がワンランクジャンプするための、そして１２年間、
入口までたどりついてそのままだった国民所得２万ドルの壁を越えて３万ドル水準の先進国に入るための
近道だからだ。経済だけではなく社会・文化、ひいては安保まで韓国の国格を上げるという目的地までの
‘高速道路’だからだ。
こうした意味がある韓米自由貿易協定（ＦＴＡ）交渉が２日、妥結した。
ちょうど黄砂もすっきり去っていた。
こうして第３の開国が始まった。巨大な開放の道に入ったのだ。外圧によるものではなく、自発的に挑戦した
開国だ。年間１兆７０００億ドル規模である世界最大輸入市場の米国で韓国の産業戦士らが思いきり走り回る
ことができる道が開かれたのだ。
反対論者たちは最強国米国と１対１で取り組んで韓国が得るより失うものが多いと主張する。
開放と競争に対する恐怖にとらわれているのだ。しかし恐怖から脱することができなければ衰落の一途を
たどるほかないことを韓半島の歴史はこれまで見せてくれている。
朝鮮末期、辛未（シンミ）の役（1871）と江華島（カンファド）条約（1876）など無理に押されて成立した
第1の開国は亡国につながった。18世紀、情操が成した燦爛たるルネサンスを、以後の政道の政治家たちが
鎖国で壊した結果、同じ時期、先進文物を活発に受け入れた日本に押えつけられるほかなかった。
一方、1960年代、輸出立国を旗印とした第2の開国は「漢江の奇跡」を遂げた。京釜（キョンブ）高速道路や
浦項（ポハン）製鉄を建設する際、そして自動車、造船、半導体産業に跳びこむ際、悲観論者たちは不安を
露呈した。しかし、恐れを知らない韓国の産業戦士たちは世界のあちこちに「メード・イン・コリア」を
植えつけた。
どうして今、第３の開国か。９５年１万ドルを突破した後、韓国経済はこう着状態に陥っている。新しい成長
動力を、新しい市場を開拓できずにもたもたしている。企業家の動物的衝動が消えているのだ。中国と日本の
間に挟まってサンドイッチである。これを乗り越えて先進富国である西側先進７カ国（Ｇ７）隊列に入るため
に世界最大市場を自陣にしようとするのが韓米ＦＴＡだ。サンドイッチから北東アジアの中心に変化するため
の第３の開国だ。
チョン・インギョ仁荷（インハ）大教授は「自発的開放である韓米ＦＴＡが真正な先進国参入のきっかけに
なる」と話す。外交安保次元の韓米同盟が強まる効果も期待される。ブッシュ米大統領はこの日
「協定はアジア地域の安定と繁栄を導いた両国間の関係をさらに強化する」と話した。
李御寧（イ・オリョン、本社顧問）元文化相は「韓米ＦＴＡは韓国社会が発展のための「臨界点（critical
point）」を越えるきっかけになる」としている。経済だけではなく政治、社会、文化などすべての側面で
先進化の壁に閉じこめられているが、韓米FTAが先進化動力を爆発させるきっかけになるという評価だ。
しかし、第３の開国は始まった。米国との交渉は終わったが、もっと難しい対内交渉が待っている。ＦＴＡで
被害を受ける疏外階層に気を配った対策を立てなければならない上、反対している一部政治家と市民団体を
説得しなければならない。
韓・チリＦＴＡのときよりずっと激しい反発が予想されている。当時よりもっと細かな対策と真摯な説得が
必要だ。本当の交渉は今からかもしれない。ややもすると対内交渉で失敗し、今、第３の開国ができなければ
大韓民国は中進国の入り口に座りこんで、やがて後退することあり得る。開国に対する恐怖心を振り払わなけ
ればならない時だ。
2007.04.03 10:21:57
（中央日報） URLﾘﾝｸ(japanese.joins.com)
（図表）URLﾘﾝｸ(japanese.joins.com)
▽関連スレッド
【韓国/経済】ゴールドマンサックス「韓国など“ネクスト11”、G7と競争できるほど成長するだろう」[03/30]
ｽﾚﾘﾝｸ(news4plus板)