07/04/01 21:44:59
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私たちは日本をよく‘隣国’と言う。隣り同士は肩を並べてお互い助あわなければならない友である
にもかかわらず、日本の話さえ出れば私たちは神経を逆なでされて、いやな思いをする。理由は彼ら
がずっと我が国を見下げて来たからだ。
日帝強制占領期間には強制で私たちの文化と精神を奪おうとしたし、今でも独島を含めた領土と領海
紛争を引き起こしている。また遠く400年余前には壬辰の乱を起こして素朴に暮していた民衆の生を余
地もなく奪いとってしまった。
このような歴史的事実を子供たちに伝える時、一番効率的な方法を考えざるを得ない。歴史的事実
をありのまま教科書のように伝えたら、子供たちはただ遥かに遠い昔のことにすぎないと思うだろう。
一方、その歴史的事実を完成度の高い童話に織り込めば受け入れる感じは全く違うだろう。
童話作家イ・ギュフィは最近になってこの問題に穴を開けた。慰安婦のお婆さんの話をやさしく書い
た<二人のお婆さんの秘密>と、日本の京都にある‘耳塚’を素材に書いた<土で作った耳>がそれだ。
この童話は壬辰の乱当時、倭寇たちが戦功を認められるために朝鮮人の死体から耳を切って本国まで
持って帰った歴史的事実を素材しにたものだ。小学校低学年を対象にある童話で、理解しにくい歴史
的事実を低学年の子供の目の高さに合わせるための文学的装置が引き立つ。
小学校3年生の主人公スヨンはある日、耳鳴りを聞く。耳の病気だと思って病院へ行き、韓方薬を飲む
が耳鳴りはますますひどくなる。スヨンはますますはっきりしてきた音をよく聞くと「耳を探してく
れ」という言葉だった。
結局スヨンは父親と一緒に宗家に行って壬辰の乱(文禄の役)当時、倭寇と戦った金進士と下人、金
ゲトンの話が分かるようになって、父親と一緒に日本に行く。日本の京都にある耳塚の前で自分と同
じ年齢の女の子シネに会う。シネのお爺さんは太平洋戦争当時、強制で日本に連れてこられた人だっ
た。不慣れな日本に住んで暮して来たシネの家族はまた他の戦争の犠牲者たちであるわけだ。
下手な韓国語を話し、耳塚の面倒を丹念に見るシネと「私の耳を探してくれ」とゲトンお爺さんのさ
さやきを聞くスヨンはすぐに友達になる。壬辰の乱と日帝強制占領期間、現代を一緒にする、数百年
の間繰り返された辛い歴史を一脈で察してみることができる装置が完成されたのだ。(中略)
もう一つ見過ごせない人物は耳塚の面倒を見ている日本人シミズ・ヨンガンだ。シミズは先祖が行っ
た罪を悔やむ心で墓の草を抜き、掃除もして、門を開け閉めしている。そんな日本人が私たちと日本
が仲良い隣り同士になることができる可能性を見せてくれるのだ。しかしどうだろう?まだ日本政治
家は「従軍慰安婦は彼らの親が生計のために売った娘たち」という妄言を言っているのだから…。
ウォン・ユソン/童話作家
ソース:(韓国語)韓-日辛い歴史が聞こえないんですか?私が読んだ一冊の本/土で作った耳
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