07/03/30 14:07:00
日本と中国、台湾の間で外交問題にまで発展した長年の懸案「光華寮訴訟」に、ようやく
司法の最終的判断が示された。
光華寮(京都市左京区)は一九五二年に台湾(当時、中華民国)が京都大から購入。
訴訟は、寮に住む中国支持派学生の退去を求め一九六七年、台湾が起こした。
「台湾に、中国国家の代表権が認められるか(原告資格)」「寮の所有権を持つのは、
中国か台湾か」。訴訟の争点はそこに絞られていた。
最高裁第三小法廷は、所有権に触れないまま、日本が一九七二年の日中共同声明で
台湾に代えて中国を承認した経過を指摘。「原告となるべきは中国」と認め台湾の代表権
を明確に否定した。
一審や控訴審など、台湾を原告と認めたうえで示されたこれまでの判決四件はすべて
無効として、裁判を一審の京都地裁に差し戻した。
訴訟は今後、代表権を認められた中国政府が引き継ぐので、取り下げになれば訴訟は
終結する。台湾の敗訴が事実上、決まったといえよう。
提訴から、ことしで四十年、上告から二十年が経つ。最高裁の判断まで、なぜこれほど
長い時間がかかったのか。あらためて疑問に思わざるを得ない。
日中共同声明は、上告審が始まる十五年も前だ。今回のような判断なら、すぐに出せた
はずではないか。
思い当たるのは、台湾側勝訴とした第二次控訴審(一九八七年、大阪高裁)判決直後の、
日中間の論争だ。中国政府は、判決を「二つの中国を認める策動」と反発。「三権分立に
基づく司法判断で、政治とは無関係」とする日本側と対立した。光華寮問題が外交問題に
発展した瞬間だった。
批判を受け、すぐ中国側勝訴の判決を出せば、日本が屈服したように映る-。
最高裁が、判決のタイミングを探っていたことは想像に難くない。
(>>2以降に続きます)
依頼スレ>>918さんの依頼に基づき立てました。
スレリンク(news4plus板:918番)
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ソース:京都新聞
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