07/03/27 14:59:15 株 BE:297263055-DIA(113079)
2008年8月に開かれる北京五輪の開会式で、会場となるメーンスタジアム(国家体育場)の
全9万1000席のうち、約13%に当たる約1万2000席を「貴賓席」に充てる計画が、五輪組織委内で
浮上している。
関係者によると、中国国内の地方の役人や政府、共産党の要人を多数招待するためで、貴賓席は
04年アテネ五輪の約8500席(総席数約7万5000席)から、単純比較で一挙に4割増しになる計算。
「貴賓重視」が過ぎるとの声もあり、今後、論議を呼びそうだ。
その外観から「鳥の巣」の愛称を持つ国家体育場は、仮設席を含め9万1000席が設けられる。
関係者によると、組織委の開閉会式担当部門が要望している現在の案の「貴賓区」は、メーンスタンドの
ロイヤルボックスを中心に約1万2000席。主として各国元首や海外からの招待客が座るが、更に自国内の
指導者を数千人規模で見込んだため、数が大きく膨らんだという。
実は、昨年春の段階で、同部門は、貴賓区の座席として約1万6000席を予定していた。だが、
中央政府上層部の「五輪では国際慣例に従う」との意見があるなどして、現在の案まで削り込まれた。
中国では、党、中央・地方政府などの幹部は「領導」と呼ばれ、公式行事の際には、政治的地位の
序列に応じて細かく席次が決められる。五輪は一大国家プロジェクトとの認識から、多数の幹部の
出席を想定した結果、大量の座席を必要としたものと見られる。ある組織委関係者は「内部には
さまざまな公的機関とつながりがある人が多く、席を確保しなければならない圧力はある」と打ち明けた。
「国情を考慮しても多過ぎるのでは」との声は内部にもあるといい、国際オリンピック委員会(IOC)に
計画を報告する4月中旬まで、調整は続く見通しだ。
北京五輪は27日、来年8月8日の開幕まで、ちょうど500日となった。
(2007年3月27日14時41分 読売新聞)
ソース:
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)