07/03/26 13:50:43
ベトナムで作家の村上春樹さんと、よしもとばななさんの小説が次々に出版され、若者らの
人気を呼んでいる。しかし、他の東南アジア諸国と同様に海賊版も広く流通。出版を手がける
編集者は「ブームはありがたいが…」と喜びも半分だ。
民間出版社ニャーナム社は昨年11月に村上さんの「ノルウェイの森」を翻訳出版したのを
皮切りに、今年3月までに計3作品、よしもと作品も「キッチン」「TUGUMI」など計3作品を出版した。
グエン・ニャット・アイン社長によると、特に人気が高い「ノルウェイの森」は5000部を出版した
が、「倍の1万部は海賊版が出回っている」。
17日には首都ハノイで翻訳者や編集者らが一堂に会し、作品の魅力を語るフォーラムが
行われた。村上さんの「国境の南、太陽の西」を翻訳したカオ・ベト・ズンさんは「ベトナムでは
タブーとされてきた性描写だけでなく、若者のさまざまな問題を分かりやすい言葉で表現して
いるのが人気の背景」と指摘した。
アイン社長は「2人の作品はベトナムや中国の文学とは異質。独特の雰囲気を持つ日本の
作品をもっと出版していきたい」としている。
URLリンク(www.sankei.co.jp)
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