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【宇宙】「はやぶさ」消滅の運命?地球の大気圏に再突入の公算大[03/19] - 暇つぶし2ch1:壱軸冠蝶φ ★
07/03/19 21:33:36
小惑星イトカワへ一昨年に着陸後、さらに飛行を続ける宇宙航空研究開発機構の探査機
「はやぶさ」は、近く長距離航行用エンジンの運転を本格的に始め、地球への帰途に就く。

だが、地球到着時には当初の計画と異なり、機体を大気圏に再突入させる可能性が
高まっていることがわかった。地上へカプセルを正確に落とすには、ぎりぎりまで地球に
近づく必要があるからだ。

宇宙機構によると、はやぶさは現在、イトカワとほぼ同じ軌道を飛んでおり、地球から
約8000万キロ離れている。この時期に出発すれば、太陽の周りを回る地球とはやぶさが
約3年後に同じ位置に来る。地球上空では、イトカワの試料が入った可能性のある直径
40センチのカプセルを、オーストラリアの砂漠地帯へ向けて放出する予定だ。

これまでの計画ではカプセル投下後、はやぶさの機体は太陽を回る「人工惑星」となる
はずだった。状態がよければ、さらに別の天体を探査することも想定されていた。

しかし、はやぶさは燃料漏れなどの故障が相次ぎ、微妙な姿勢制御が難しい。
運用チームには「カプセルの落下位置の誤差が大きいと街に落ちる恐れが出てくる」
という心配の声もある。そこで、カプセルを目標地点へ正確に落とすには、当初計画より
地球に接近させる必要が出てきた。

その場合、カプセル投下後にエンジンを噴射しても、はやぶさは地球の重力を振り切れ
ない可能性が高い。宇宙機構の解析では、大気圏で燃え尽きるとみられている。

はやぶさは、自らの機体と引き換えに、小惑星からの試料回収技術と、地球~小惑星間
の往復飛行の実証という目的の達成を目指すことになる。

宇宙機構は今週にも、はやぶさのエンジンを連続して噴射し始める予定だ。
推進力は小さく、現在の軌道から本格的に動き出すのは、4月上旬になりそうだという。

プロジェクトマネジャーの川口淳一郎教授は「惑星間飛行は、日本が世界で初めて
挑戦すること。可能性がある限り、はやぶさの飛行を全力で続ける努力をしたい」としている。

     ◇

〈小惑星探査機「はやぶさ」〉 03年5月に打ち上げられ、05年11月に地球から約3億キロ
離れた宇宙空間で、小惑星イトカワへ着陸して表面試料の採取に挑んだ。機体の大きさは
1~2メートル四方で、太陽電池パネルを広げた横幅は5.7メートル。着陸後に燃料漏れに
見舞われた影響で通信が一時途絶、地球へ向けて出発するのが遅れた。現在は10年
6月ごろの地球帰還を目指している。


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ソース:朝日新聞
URLリンク(www.asahi.com)



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