07/03/17 19:55:05
ベトナムから韓国に嫁いできたチュオンさん(仮名)は、最近協議離婚した。卵巣に腫瘍(しゅ
よう)の疑いがあるとの診断を受け、「子供が産めないのは困る」と離婚を要求されたのだ。
そのためチュオンさんは、慰謝料500万ウォン(約62万円)を手に数日後に帰国の途に就くこ
ととなった。チュオンさんの世話をしていた移住女性人権センターのハン・グクヨム代表は「慰
謝料を払っただけでも相当良心的なケース」と述べ、舌打ちした。
16日、ソウル城北区貞陵に「移住女性人権センター(www.wimigrant.org)憩いの家」がオープ
ンした。この「憩いの家」は、規定を満たせず閉鎖の危機にひんしていた鍾路区昌信洞の「憩
いの家」が復活・移転したものであり、ベトナム・中国・モンゴルなどから来た外国人妻の数が
3万人を数えるソウルでたった1つの、外国人女性の「憩いの家」でもある。
「(結婚の際にかかった)金を全部返せ」と姑になじられ追い出された中国朝鮮族の女性は、
道端で泣いていたところを不動産屋の主人に案内され、ここを訪れた。また、アルコール中
毒の夫の暴力に苦しめられた日本人妻も子供3人を連れてここで暮らしている。
ハン・グクヨム代表は女性牧師。外国人女性労働者のため働くうちに、外国人結婚移住女性
の悲惨な実態が目に留まった。賃金不払い、セクハラに苦しめられる労働者らも悲惨だが、
それでも結婚移住女性らに比べれば貴族のようだと思えるほど、多くの結婚移住女性らが貧
困や暴力、差別、孤立感の中で暮らしていた。そこでハン・グクヨム代表は、つきあいのある
教会の援助を受けて憩いの家を開き、ここで暮らす女性らの食費や乳児のミルク代は、ごく
わずかな支援金で支えてきた。
そして、今回の「貞陵憩いの家」開設のため、ハン・グクヨム代表は1億3000万ウォン(約1610
万円)もの借金を負った。敷地25坪の家を2億1000万ウォン(約2600万円)でどうにか購入した
が、「昌信洞憩いの家」の保証金返金分7500万ウォン(約930万円)を除いた残りの金額が問
題だった。
結局、移住労働者支援活動をしているある教会が信用貸出に名前を貸してくれたことで何とか
解決したが、1軒のアパートが数十億ウォンもする韓国の現実が、彼女には遠い国の話のよう
に感じられた。誰か「憩いの家」の費用を支援してくれるならば、「憩いの家」に喜んでその人の
名前を付けようと考えている。
>>2に続く
hURLリンク(japanese.chosun.com)
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