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■日系社会でも不評?--米国
「すしポリスなんて怖くない」-。
海外の日本食レストラン約2万軒のうち約1300軒が集中する米カリフォルニア州南部。
レストランのシェフなど関係者は認証制度に強く反発する。
ロサンゼルス中心部の韓国人街にある日本食店「銀座」のシェフ、ジェリー・キムさん(41)は
「われわれには独自の日本食があり、日本政府に認証される覚えはない」と強気。
客のほとんどは韓国系市民や旅行者で、味付けも甘さを抑えたコメや辛めのソースなど韓国風だ。
日系社会でも制度の評判は芳しくない。
市内有数の正統派日本食レストラン「千羽鶴」のシェフ、前田吉和さん(52)は
「お店の格を決めるのはお客さま。
日本政府はなぜこんなことを突然言い出したのか」と困惑する。
別の日本食卸業者は「日本の役人が考え付きそうな税金の無駄遣いの典型」とあきれ顔だ。
擁護派もいる。
「高野豆腐を出したら『スポンジ』は食えないと文句を言われた」などと語る経営者らには、
認証制度が現状を変えるきっかけになればとの期待がある。
■おしゃれイメージ、歓迎--エジプト
中東諸国でも日本食レストランは増えており、「高級でおしゃれ」なイメージだ。
だが、細かいことを気にしないアラブ人気質も影響してか、
思わず吹き出してしまう珍妙な店もある。
エジプトの首都カイロ。
高級住宅街の一角にある「JO-SUSHI」は市内で11年前に開業した老舗。
板前のハリドさん(27)は「すしを握るのは簡単だよ。
日本で食べるのと同じ味でしょ」と自信満々だ。
副支配人のシャウキさん(31)も
「日本政府の認証制度は大歓迎。うちなら間違いなくお墨付きがもらえる」。
確かにマグロやイカなどネタは新鮮な時もある。
ガチガチに握られたすし飯はご愛嬌(あいきょう)として、
粘土細工のように固まった揚げ出し豆腐に苦言を呈すると
「あ、分量を間違った」とすぐ作り直した。
米国系の日本食チェーンの影響か、鉄板焼きも人気だが、鉄板をたたいて
「カンカンカン」と派手な音を立てるのが日本流と勘違いしている店が多い。
「妙技を披露しましょう」と張り切るシェフが、客席の前に料理を滑らせようとしたのは良いが、
勢い余って卵焼きの破片が顔に飛んできた。
続く
URLリンク(www.iza.ne.jp)
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