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日豪安保協力宣言、首脳会談で署名へ…PKO訓練も
【アデレード(豪州南部)=新居益】オーストラリアのダウナー外相は9日、豪州南部
アデレード郊外の地元事務所で本紙との単独会見に応じ、11日から日本を訪れるハワード
首相と安倍首相が首脳会談で、「日豪安保協力に関する共同宣言」に署名することを明ら
かにした。
共同宣言には災害救援や、国連平和維持活動(PKO)を想定した自衛隊と豪軍の共同
訓練の実施などを盛り込む。日本が安保面でこうした協力関係を結ぶのは、日米安保条約
に次ぐものとなる。
日豪安保協力は、防衛義務中心の日米同盟や米豪同盟とは違い、地域の平和と安定に資
する協力関係を重視したものだ。外相は「(共同宣言は)豪日両国が将来行う協力活動に
意味を与える」と強調した上で、「両国とも米国の同盟国だ。(戦略上の)共通の視点を
持っている」と両国協力の意義を語った。
ダウナー外相によると、共同宣言はこのほか、北朝鮮による大量破壊兵器拡散の脅威に
両国が共同して対処するほか、外務、防衛担当閣僚による定期協議を創設することが盛り
込まれる。米国が進める大量破壊兵器拡散阻止構想(PSI)への協力なども想定されて
いる模様だ。
豪軍はこれまで、自衛隊が駐留していたイラク南部サマワで治安維持を担当。また、2004年
12月のインドネシア・スマトラ沖地震の際には自衛隊と協力して救援活動を実施した実
績はあるが、これまで共同訓練は行っていなかった。このため、自衛隊が豪本土で訓練を
実施することも今後検討されるとみられる。
2007年3月10日3時2分
読売新聞
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