07/03/03 09:30:09
慰安婦:安倍首相「強制動員の証言・証拠はない」
安倍晋三首相は今月1日、旧日本軍の従軍慰安婦について「強制性があったことを
証明する証言や、それを裏付ける証拠はなかった」と述べた。
安倍首相はこの日夜、旧日本軍による従軍慰安婦の強制動員を認めた、1993年の
河野洋平官房長官(当時)の談話に対する見解を尋ねた記者の質問に対してこう答え、
「そのため、強制性の定義については大きな変化があったことを前提に考えていかなけ
ればならない」と語った、と共同通信は伝えた。
安倍首相のこうした発言は、日本の保守系の国会議員や閣僚らが「河野談話」の
見直しを求め、また米国下院で従軍慰安婦問題に関する非難決議案が採択されるの
を防ぐため、日本政府がワシントンでロビー活動を行っている中で出てきたものである
だけに、今後議論を呼ぶことが予想される。
共同通信は、安倍首相の「強制性があったことを証明する証言や証拠がない」という
1日の発言について、旧日本軍が直接的に関与したという「狭義の強制性」を裏付ける
証拠がない、という意味に解釈しているが、一方で産経新聞は「河野談話の見直し」を
示唆したものと解釈している。
また、AP通信はこの日の発言が、旧日本軍による従軍慰安婦の強制動員を、安倍
首相自らはっきりと否定した発言だ、と伝えた。
安倍首相は昨年10月、衆議院での答弁でも、旧日本軍による直接的な従軍慰安婦
の強制動員など「狭義の強制性」については、いくつか疑問点があるのではないか」と
否定的な見解を表明したことがある。ただ当時は、中国や韓国などアジア諸国との
関係を考慮するかのように、「政府の基本的な立場は継承していく」として、「河野談話」
の見直しには慎重な姿勢を示した。
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