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国名、切手は変更！？
中華民国→台湾 郵政新社名を表示
【台北＝野崎雅敏】台湾の公営企業、中華郵政が「台湾郵政」に社名を変えたのに伴い、
切手（台湾では郵票）に印刷された「中華民国郵票」の文字が、二十八日発売の記念切手
から消える。代わって「台湾」とだけ表示される。
社名変更は「正名（実態に即した名前に正す）運動」を加速する民進党の陳水扁総統の
意向を反映。「台湾」表示の第一号は、国民党政権による台湾人虐殺事件「二・二八事件」
から六十年となることにちなむ切手で、百万枚が発行される。
社名変更直後に台湾メディアが切手上での「中華民国」から「台湾」への変更の見通し
を伝え、最大野党の国民党が「歴史や民意に背くもの。憲法で国の名称を変える前に、切
手の“中華民国”を勝手に変えることはできない」などと強く批判していた。
陳総統は二〇〇〇年の総統就任演説で「国名を変更しない」などとも述べており、新しい
表示を「台湾郵票」とはしなかったことで、こうした反発に一定の配慮をしたとみられる。
２００７年７月２６日
中日新聞
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