07/02/26 13:46:07
◆アジアで偽医薬品が氾濫、中国が主な供給源
アジアには偽医薬品が氾濫しており、それによる死亡者は毎年20万人以上に上る。
中でも中国は偽医薬品の最大輸出国とされ、各国に輸出した劣悪な偽ブランド医薬品の
数は膨大である。
専門家は、この問題を解決するには、政府、民間団体および
消費者が共同で努力する他に方法はないとの見解を示している。
インターナショナル・ヘラルド・トリビュー紙によると、
東南アジアで最近、医薬品の抜き打ち検査の調査結果は、
54%のマラリア治療薬が劣悪な偽医薬品であることが明らかになった。
世界保健機関(WHO)は、世界でマラリアによって死亡した100万人の中に、
20%の患者が真正の医薬品を摂取していれば、死亡は避けられたと発表している。
その他に、偽の抗生物質から、結核治療薬、エイズ用治療薬、日本脳炎のワクチンまで
1万種類以上の偽医薬品が年間最高20万人の死亡をもたらしたという。
*偽医薬品はアジアの巨大産業に化した
アジア最大手のリスク・マネジメントおよび反劣悪偽造コンサルティングの
「衛賢専門パートナー有限公司」執行副総裁で、偽医薬品研究専門家デービッド・芬尼豪氏は、
偽医薬品はアジアにおいて、すでに一種の巨大産業に化したと指摘した。
同氏は「アジアには各種偽医薬品を製造するメーカーが散在しており、
これらの偽医薬品の販売ルートも至る所に存在し、ネット販売から薬局まで入手できる。
偽医薬品は数十億米ドル(約数千億円)産業に成長したのだ。
偽医薬品は世界的問題であり、アジアがその劣悪偽医薬品の主な産地である」と指摘した。
ラオスの首都ヴィエンチャンの熱帯医学センターで研究を行っているオクスフォード大学の
ポール・ニュートン医師は「偽医薬品製造者にとって、国際的に製造されているものが
マラリアの治療薬であるアルテミシンだ」として、同医師の研究チームが東南アジアで購入した
マラリア治療薬の半分が偽医薬品であり、
その内の12種類製品は中国桂林製薬廠の製造であると指摘した。
また、ミャンマーの慈善機関が購入した10万錠の医薬品のすべてが
偽物であることが分かったという。
インターナショナル・ヘラルド・トリビュー紙は、全世界に行き渡っている偽医薬品の
主要な出所の1つが中国であると指摘。
これに対して、中国政府は今年2月に、前国家食品薬品監督管理局の鄭筱萸局長が在任中に、
収賄および規定を違反し、新薬を認可したかどうかの容疑に対して調査することを公布した。
鄭局長は在任中に、認可した新薬が17万種類にも上り、その内の多くは厳しい審査が
行われていないと指摘され、それ故、消費者の死亡をもたらしたケースもあるという。
写真:世界保健機関(WTO)は、世界においてマラリアによって死亡した100万人の中に、
20%の患者が真正の薬品を摂取していれば、死亡は避けられると発表している。
URLリンク(jp.epochtimes.com)
写真:中国桂林製薬廠(Guilin Pharma)が製造したアルテミシニンの総合医薬品。
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大紀元日本 07/02/26 13:15
URLリンク(jp.epochtimes.com)
※>>2以降に続きます。