07/02/25 09:15:18
補助翼部品付けず飛行
日航 中国整備ミス
日本航空が中国にある認定整備工場に整備を委託した際、機体の向きを変える補助翼の
関連部品を取り付けなかったり、燃料タンク内にマニュアルを置き忘れたりするミスが起
きていたことが二十四日、分かった。日航は今月上旬に四千三百人の人員削減を柱とする
経営再建策を打ち出したが、同社の安全対策が再び問われそうだ。
日航などによると、中国・アモイの整備会社「TAECO」で一月十七日、ボーイング
767を整備した際、補助翼(エルロン)をスムーズに作動させる金属製部品を装着し忘
れた。
エルロンは主翼の縁にある可動翼で、旋回に使われるが、日航が二月一日に整備ミスを
発見するまで、同機はこの部品を欠いたまま関西国際-韓国・仁川便として飛行していた
という。
二〇〇五年十二月から昨年五月にかけ、TAECOにボーイング747の検査を委託し
た際には、整備士が燃料タンク内にA4判の紙片十二枚を置き忘れるミスも起きていた。
同機はホチキスで閉じたマニュアルのコピーを混入させたまま、燃料を注入。ミスが発覚
するまで二百二十七回の離着陸を繰り返しており、国土交通省が日航に口頭注意した。
日航は二件のミスについて、「安全性に問題はなかったが、TAECOには対策を講じ
るよう指示した」としている。
〇五年には、シンガポールの整備会社「SASCO」が日航のジャンボ機で左右エンジ
ンを取り違えて設置するミスも起きている。
東京新聞
2月25日
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