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農業部:メタン利用装置、260万農家で年内に配備
2007/02/23(金) 11:55:25更新
農業部の危朝安副部長は22日までに、2007年には260万の農家に
メタン利用装置を配備させる方針であることを明らかにした。人や家畜のし尿
から発生するメタンガスを回収し、家庭用燃料として使用する。
初歩的で安価な装置で効果を得られるのが特長だ。
主な対象は、西部地区と穀物生産地域の農家。便所と厨房の改装のため西北地区と
東北地区では1戸当たり1200元、西南地区では1000元、その他の地区では
800元の補助金を支給する。
事業の目的は、農村部の衛生状態改善と薪(たきぎ)採取を目的とする樹木伐採の抑制、
石炭資源の保護など。容積8立方メートルのメタンガス溜め設置で、4人家族だと炊事用
燃料の80%が賄えるという。
中国は05年末までに、全国1800万戸の農家にメタン利用装置を配備し、
標準炭換算で1090万トンの石炭を節約し、森林400万ヘクタールの伐採を抑止した。
危副部長によると、メタン発生装置はし尿を十分に発酵させるため、各地で撲滅運動を
行っている住血虫の卵も100%死滅。室内に石炭ばい煙がこもることで起こるフッ素症も
防止できるという。
写真は05年にメタン利用装置を設置した湖北省の農家。(編集担当:如月隼人)
(サーチナ・中国情報局)URLリンク(news.searchina.ne.jp)
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