07/02/23 16:00:22 4SegGDX/
韓国における小児への性的虐待
Soongsil大学(韓国)
Helen Noh
本日の発表では,児童への性的虐待が韓国でどれほど広がっているかを紹介し,それに関する法律を説明いたします。
子供の性的虐待に関する最近の5つの研究を紹介します。これらは対象も一般の方あるいは専門家と異なり,サンプリングも異なります。
●136名の被害者のうち届け出は1名のみ
まず2290人のソウルの女性を対象とした研究によると,22.5%が何らかの性虐待を19歳までに受けているという結果が出ています。
約2%はレイプあるいはレイプ未遂の被害に遭っています。また5.9%(136人)の女性がなんらかの性虐待を13歳までに受けていました。
この回答者のなかで警察に届けたのは1人だけでした。虐待者の74%は知り合いであり,被害に遭った場所は63.9%が知人の家でした。
次に2000名の女性を対象とした研究では,9.6%の女性が19歳までにレイプあるいはレイプ未遂を経験していました。
高校生だけを解析すると34.6%なんらかの性的嫌がらせを受けていました。13%がレイプ未遂,5%がレイプされていました。
3番目の研究では7大学の342人を対象としており,男性の場合45.1%が非接触的の虐待を受けていました。
17.2%が接触性の虐待を受けていました。女性の場合はそれぞれ55.5%,56.1%でした。
4番目は205名の医師を対象とした研究です。それによると,家庭内での性虐待により,15歳以下の子供を治療した経験があるとしたのは13%でした。
その53%が家庭外での性虐待による治療経験がありました。
最後は18歳以下の子供をもつ1094の家庭を対象にした研究です。子供の過去1年間の性虐待をみたもので,1.1%が性的な接触を受けていました。
0.1%が強制的な性交を子供が経験したという結果です。家族は子供の経験を正直に報告しているとは限りませんし,知らなかったかもしれません。
性的虐待のなかには売春も入れなければなりませんし,それを入れれば問題はもっと大きなものになるでしょう。
次に施設からの報告です。性虐待救済センターという民間の施設があり,これは91年にフェミニストが性的暴力に対抗するために設立ました。本日の報告のために子供だけに限って数字をまとめました。
97年から99年までに同センターが対応したケースを3つの年齢層に分けると,0~12歳が全体の半分を占めています。このため幼児期あるいは児童期において積極的な予防策が必要です。