07/02/20 19:00:49
トウ小平氏(写真)の没後10年にあたる2月19日に中国政府主催の行事が開かれなかったこと
などから、「トウ氏が唱えた『先に豊かになれるところから豊かになれ』とした先富論が
政治的なタブーとなった」との見方が出ている。19日付で多維新聞がボイス・オブ・アメリカ
(VOA)を引用する形で伝えた。
VOAは「トウ氏が先富論を提唱したが、実際に豊かになったのは一部の上層部とその家族だけで、
庶民は住宅費や医療費の高騰に直面している」と指摘。中国では貧富の格差が拡大し、長者番付の
最低収入額が1999年には5000万元だったが、2007年には16倍の8億元に跳ね上がった。
このためある専門家は「現在の中国共産党指導部が打ち出している『調和社会の実現』はトウ氏の
先富論と矛盾すると考えられる」と説明している。(編集担当:菅原大輔)
中国情報局 URLリンク(news.searchina.ne.jp)