07/02/19 15:32:49
◆ベトナムで「帝国主義」と戦う韓国投資ファンド(下)
■「人間の顔をした資本」
ゴールデン・ブリッジグループのベトナム現地法人のムン・グサン社長は最近、
ベトナムの物流会社である「ビナフコ」社との交渉に余念がない。
ビナフコ社はわずか2隻のコンテナ船で沿岸貿易を営んでいる会社だ。
会社の規模をもっと大きくしたいと考えているが、資金がないために船を購入することもできず、
コンテナを運んで船に積む技術も足りない状況だという。
ムン社長は「船を購入するための資金を提供すると同時に、韓国の船会社と提携して
物流に関する先進技術を伝授できるようにするため、契約の締結を進めている」と話した。
この契約締結が実現すれば、ベトナムの企業が韓国企業の資金と技術の助けを借り、
中国企業に蚕食された沿岸貿易で活路を見出すことも可能になる。
ゴールデン・ブリッジグループはまた、ベトナムの商工会議所とともに、
ベトナム企業の金融戦略を練る役割も果たしている。
ベトナム政府の高官が金融関連の法律改正までを視野に入れ、相談を持ちかけるまでになった。
外国企業が現地の政府とともに制度を作り上げ、その制度を土台として金融、産業資本が
進出していくというのは、まさに李会長のいう「帝国主義」の典型的な姿だ。
「対立しながらも実は似ている」という指摘に対し、李会長もそれを認めている。
だが李会長は「それでもわれわれは、人間の顔を持っている。
人間の顔を見せてこそ、競争に打ち勝つことができる」と主張している。
ソウルのブリッジ証券本社ビルには、駐韓ベトナム大使館の労務官、商務官の事務所が置かれている。
そこで李会長は「本社ビルを“ベトナムビル”にしようと思っている」と話す。
「われわれが米国や英国の資本と違うのは、こうした“情”があるという点だ。
利益だけ挙げて逃げるような真似は絶対にしないという認識を与えていかねばならない。
帝国主義の資本とカネで勝負すれば負けるが、相手の心をつかめば勝ち抜けるだろう」
李会長の論理は明確だ。資金は肩代わりするが、経営は現地人に任せるというものだ。
ベトナムの名門、ハノイ大学の卒業生4人を韓国に招き、国民大でMBA(経営学修士)課程を履修させている。
そしてこの4人を「(帝国主義に立ち向かう)金融ゲリラとしてベトナムに送り込むつもりだ」と李会長はいう。
今後も毎年、ベトナムの学生を選抜し、MBA課程を履修させる計画だ。
李会長は最近、外部から「死ぬ気で働く」人々を集めている、と述べた。
「年齢は45歳以上で、1980年代から90年代に自分の足で世界を歩き回り、
市場を開拓していった人々を集めている。
かつての総合商社の栄光を、証券会社が必ず取り戻してみせる」
写真:URLリンク(japanese.chosun.com)
朝鮮日報 2007/02/19 12:02
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※以上です。