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1945年10月20日、京城(現ソウル)に散布された檄文「残留日本人に告ぐ」。
残留日本人に告ぐ
我等は最も厳粛に偉大なる民族国家建設の途上にある大韓民国三千万民衆の名において、韓国よりの撤退を運命づけられ、
いまだに残留の夢を抱く低能極まる日本人諸君に対し、左に掲ぐる四か条の履行を強要する。
(一)日本人は十月末日まで韓国より完全撤退せよ。
撤退は、諸君の宿命にして絶対義務なり。
それは国際正義に立脚せる我らの圧縮せる要求にして、最早人類の常識なり。
現実を冷厳に直視し、帝国主義亡国民たるの自己認識に努めよ。
韓国民も道路に列をなせるに、如何で諸君のためにみこしを用意すべきや。
ただちに釜山に向かい出発せよ。
歩くもはうも、また泳ぐも諸君の自由なり。
十一月一日を期し、三千万民衆は、断然蜂起し、倭奴掃蕩を決行するであろう。
(二)日本人は、十月二十五日までに住宅を明け渡せよ。
美衣・美食・文化住宅に一家団らんのはかなき四十年間の夢よりさめよ。
この彊土は、大韓民国なり。
韓国幾百万の戦災同胞を、または貧民を、路傍に、仮収容所に、
諸君の軒下に、袖をぬらし、ボロをまとい、飢餓線上にいつまで彷徨せしむべきや。
無条件に住宅を明け渡し、撤退の途に着くか、適当な広場に集団生活を営めよ。
十月二十六日を期し、国都に蝟集せる百万の戦災者貧民は、
暴力をもって、緊急避難を遂行するであろう。
(三)日本人はただちに各機関より影を潜めよ。
軍政当局の命令による者といえども、最短期間に義務を果たし、撤退態勢をとれよ。
とくに、京城日報社、日本人世話会、日本人通訳官、日本人アナウンサーは、即時解散または退職せよ。
残留を意図する者は、個別的暴力発動を覚悟すべきであろう。
(四)日本人は絶対謹慎の態度を持せよ。
諸君は、異境万里にひたすら醜なる生命を惜しむ帝国主義亡国民たるの本姿を忘れず、
すみやかに頭の切りかえをなし、大韓民国に対する認識を改めよ。
よく錬成を積み、いたずらに虚勢をはり、安逸をむさぼるなかれ。
ただちに一切の商取引を禁じ、外出を制限し、さらに倭語の使用を慎め。
不徹底なる者には、強制力を加え、実践を求めるであろう。
我らは最も平和を愛好せるが故に。
二か月余隠忍自重、ひたすら民族復讐心の抑制につとめたるも、ようやく倭奴の居留の意思胎動せるの反面、
戦災同胞ならびに貧民の自衛的攻勢の機熟したれば、決然、本隊は、その前衛的役割を果たす所存なり。
すでに、各行動隊との連絡をはかり、万般の準備を完了せり。
ただ大国民の襟度において、あえて警告す。
残留日本人よ、亡国倭地への道を急げよ。
檀紀四二七八年十月二十日 倭奴掃蕩本部(日訳責任在宣伝部)
立命館大学国際平和ミュージアム
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