【中央日報コラム】「ヨーコの話」と民族主義[02/13]at NEWS4PLUS
【中央日報コラム】「ヨーコの話」と民族主義[02/13] - 暇つぶし2ch2:超イケメンマスク( ヽ´`ω´ )φ ★
07/02/13 17:51:35
>>1の続き

韓国人の傷口に触れたのは朝鮮人が避難行列の日本女性を劫奪する場面だ。 この一節で韓国人読
者なら羞恥心と憤怒と敵がい心が同時に爆発する。 「お前たちはどうだったのか」と問い返す。 北朝鮮
の民兵隊(作品では人民軍と誤って表現)は日本人避難行列に無差別銃撃を加え、遺体を略奪する。
あたかも日本軍がわれわれに対してそうであったようにだ。 かといって小説中の場面の歴史的根拠を作
家に要求するのは無理がある。 結局はノンフィクション的フィックションであり、真偽は歴史家の持ち分で
ある。 侵略戦争が招いた惨状の一部と考えればそこまでだが、依然として作家の記憶に対する疑問は
消えない。

少し落ち着いて考えよう。 その場面について民族主義的憤怒を表す前に、作家の執筆意図を幅広く解
釈することが必要だ。 朝鮮人はもちろん、日本の庶民も戦争の犠牲者という認識と、すべての人を獣に
した戦争は絶対になくなるべきだという反戦メッセージがそれである。 ‘悪漢’日本人と‘善なる’朝鮮人が
頻繁に登場することからみて、作家も韓国の民族感情に配慮したようだ。 幼年時代を悪夢にし家族を奪っ
ていったのは、他でもなく故国の日本という批判的認識がストーリーの背景にある。

文学性がやや落ちるこの作品が1980年代の米国で好評を受けたのもその反戦メッセージのためで
あり、真珠湾を襲撃した日本政府の挑発行為を非難するセリフが米国読者の感動を呼んだのだ。 さら
に日本礼讃論が起きた80年代の米国の文化界を考えてみると、公立図書館の「推薦図書」に、さらに教
師委員会が選ぶ「良い本」になった理由は十分に推測できる。

いずれにしても、遠い外国で行われる「歴史を正しく知らせる」運動は、歴史的な傷を抱えて暮らすわれ
われにとって新鮮な激励には違いない。 その馴染まない異国生活でも真実を明らかにし、民族の自尊心
を持つのはどれほど涙ぐましいことか。

しかしその場面の真偽だけにこだわれば「抵抗的民族主義」の無様な水準から抜け出せないという点に
注意しなければならない。 傷だらけのヨーコの少女時代を抱き寄せて、作家ヨーコ・ワトキンズのメッセー
ジを受け入れることは、被害者だけができる成熟したものだ。 彼女は実際に帝国日本の被害者であり、戦
争の犠牲者という点で朝鮮人と違わない。

「ヨーコの話」は日本の「ナショナルヒストリー」が狙う自国中心的イデオロギーを否定する力を持ってい
る。 戦後ドイツとは違い、植民地支配を痛烈に反省しないまま再び国家・民族談論を強化する日本の用意
周到な歴史転倒企画に対して、むしろ「ヨーコの話」は語る点が多いストーリーだ。 作家の痛みまで抱きか
かえる態度こそ、私たちの歴史的怨恨をなだめるのに必要な心がけである。


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