07/02/12 10:40:28
中国人窃盗団逮捕、手配へ クレジットカードの不備つく
クレジットカードを利用して国際電話をする際、カードの暗証番号の入力を何度も行え
ることを悪用して暗証番号を割り出し、金を引き出していたとして、中国人窃盗団のメン
バー2人が、窃盗容疑で宮城県警に逮捕されていたことが11日、分かった。同県警は、
逃走中の中国籍の男ら2人についても同容疑で逮捕状を取り、うち1人を指名手配してお
り、残る1人を週内にも指名手配する方針。
宮城 国際電話で暗証番号を取得
窃盗団は、同様の手口で、宮城県内だけで計28件、約1500万円を引き出した疑い
が持たれている。被害は全国に広がっているとみられ、県警では余罪を追及する。手口は
カードシステムの不備をついた新たなもので、カード発行会社は今後、対策を求められる
ことになりそうだ。
通常、クレジットカードを利用する際には、暗証番号の入力を複数回間違えると、防犯
の観点から使えなくなる。しかし、国際電話をする場合は、カードの会員番号のあとに暗
証番号を打ち込むが、プッシュボタンの打ち間違いが多いことなどから、カード発行会社
は、間違えられる回数を他の場合より多く設定しているという。
容疑者らはこれに目をつけ、車上荒らしで盗んだ財布に入っていた免許証などに記載さ
れていた持ち主の誕生日などから暗証番号を推定し、複数回打ち込むことで暗証番号を入
手、ATM(現金自動預払機)から金を引き出していた。
日本クレジットカード協会によると、暗証番号を入力できる回数は、カードの利用方法
によって異なる。同協会は、国際電話で何回間違えたら停止されるかは明らかにできない
としているが、カード会社によっては、暗証番号を十数回間違えたあとでも利用できる。
調べによると、男らは、平成18年10月3日、仙台市泉区の金融機関のATMからク
レジットカードなどを使って現金数十万円を不正に引き出した疑い。県警が押収した携帯
電話の通話記録に国際電話の利用が多いことなどから、犯行の手口が明らかになった。
(2007/02/12 08:12)
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