【憲法】「なめられて平気なのか」という今の嫌中嫌韓とセットの改憲論は、サブカル的…安彦良和★2[02/11]at NEWS4PLUS
【憲法】「なめられて平気なのか」という今の嫌中嫌韓とセットの改憲論は、サブカル的…安彦良和★2[02/11] - 暇つぶし2ch1:カイワレ大根φ ★
07/02/11 16:39:49
漫画家の安彦良和さん

今の改憲論はサブカル的

 機動戦士ガンダムでは、主人公の敵の「ジオン公国」はナチスなんです。
整列して挙手して「ジーク・ジオン」。ところが、ガンダム人気はジオン人気というぐらい人気が出た。
かなり否定的に描いたのに、それを承知で格好いいと思うのが人間の性(さが)なんですね。

 (前首相の)小泉純一郎さんも、国民は「むちゃくちゃ言っている」と思いながら、格好いいと
肯定した。理屈にもならないことを押し通す方が謝るよりもいいと。あれもある種の性でしょう。

 「なにか面白いことない?」という関心にあおられるのが、サブカルチャーの世界。
そこでは行儀が悪くて、刹那(せつな)的で、非日常的なものを求める。昔は「お楽しみ」に
すぎなかったのに、最近は偉そうな顔をして出てきて、本当の政治気分を醸し出している。
サブカル的政治ブームというのでしょうか。

 僕はアニメをやめてから「虹色のトロツキー」という満州国(中国東北部)を舞台にした
漫画を描いた。満州国は日本にとって非常に存在感があった。真剣にやれば「王道楽土」ができると
思って国造りをした。だけど、やはり現地では、日本人は威張り腐って結局は因果応報。
本気だったけど間違っていた。

 平板な「善玉・悪玉論」では抜け落ちる、人の生きざまとか微妙なものを描きたかった。
でも今の嫌中嫌韓とセットの改憲論は、そんなの関係ない言い方ですからね。「なめられて平気なのか」って。
過激でインパクトがあるけど、それをそのまま受け取るのもサブカル的ですよ。

 僕が学生運動をしていたころにも、日本は米国に守られて半永久的に平和だという前提があった。
甘えがあった。ぬくぬくと居心地がいいから平和憲法は捨てがたいと。そういうのは嫌だったが、
人類の最高の目標を書いた看板の陰で「解釈改憲」という恥ずかしい状態も続いた。
「いいかげんこの看板を外そう」という気持ちは分かる。

 でも、今のこの政治気分では非常にレベルの低い憲法改正になる。だったら恥ずかしくても
分別がつくまで、この看板を掲げておけばいいと思います。

 やすひこ・よしかず 1947年北海道生まれ。弘前大中退。手塚治虫の「虫プロ」を経て、
テレビアニメ「機動戦士ガンダム」「勇者ライディーン」などの作画監督を担当。
89年から漫画家に専念。主な作品に「王道の狗(いぬ)」など。神戸芸術工科大教授。59歳。

ソース 東京新聞
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
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