07/02/09 14:31:25
竹島所管を記す大正期の地図2枚見つかる
日韓両国が領有権を主張している竹島(韓国名・独島)を、島根県が所管していたことを
実証する大正期の二枚の地図を、出雲市湖陵町二部の元高校教諭、馬庭将光さん(70)が
所有していることが分かった。この地図の存在が確認されたのは初めてで、当時の日本が竹
島を実効支配していたことを裏付ける資料として注目される。
確認されたのは、県内の警察署の管轄を色別に分けて示した一九二四(大正十三)年の
「島根県警察統計便覧」と、島根県隠岐島庁が二三(大正十二)年に発行した「隠岐島報
(第十二号)」。
警察統計便覧で竹島は「隠岐国」の部分に記載されている。微細で色づけも明確でなく、
どの警察署の管轄かは識別できないが、県の管轄下にあったことを示している。
また、隠岐諸島の概要をまとめた隠岐島報にも、地図の右中段に竹島の記載があり、県の
機関であった隠岐島庁が竹島を所管していたことがうかがえる。
調査した島根県の竹島問題研究会の杉原隆副座長(元松江北高校長)は「二枚とも島根県
や、県内外の図書館などにも保管されていない資料。大正期、日本が竹島を実効支配してい
たことを示すもので貴重だ」と評価。隠岐島報は一九年から継続的に発行されており、「今
回以前の物が見つかれば、新たな発見があるかもしれない」と期待を寄せた。
馬庭さんは郷土資料の収集家。二年前に島根県の「竹島の日」条例が制定されて以降、所
有する竹島関連資料を整理し、二枚の地図を見つけた。
「島根県警察統計便覧」(写真上)の「隠岐国」部分と、「隠岐島報」(同下)にある隠岐
諸島の地図。ともに左下と右中段に「竹島」が記されている
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山陰中央新報
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