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旧長生炭鉱水没事故：韓国人犠牲者を慰霊 ／山口
2月4日12時1分配信 毎日新聞
６５年前、海底坑道の水没事故で多数の犠牲者を出した旧長生炭鉱（宇部市
西岐波）の遺構近くで３日、犠牲となった韓国人の遺族や生存者を含む約１２
０人の支援者らが追悼式を行った。
事故は１９４２年２月３日に起きた。１８３人が犠牲になり、うち約１３０
人が朝鮮半島出身者という。遺骨はいまだ引き揚げられていない。式は、慰霊
碑建立を願う市民グループ「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」（山口武信代
表）が韓国から遺族を招いて毎年行っている。今年は強制連行の実態などを調
査する韓国政府の呼びかけで生存者２人が発見され、初めて参列した。
遺族らは冥福を祈った後、事故現場を望む海岸に出て、唯一形として残る沖
のピーヤ（換気孔）に向かって「アボジ（お父さん）」と呼び、献花した。式
の後、近くの集会所で生存者が、関係者や市民に当時の生活や事故の模様を語
った。【後藤俊介】
２月４日朝刊
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