07/02/03 11:57:14
三星(サムスン)グループのある系列社の人事担当者は最近、「社員の母親面接」というとんでもない経験をした。
「採用さえしてもらえば一所懸命に働く」と言って入ったある理工系修士出身の男性新入社員が、研修を終えて地
方への辞令を受けると、その母親が人事部長への面談を求めたのだ。息子のうつ病の診断書を手にして会社を訪れ
てその母親は、「うちの息子に地方勤務をやらせるわけにはいかない」と涙声で訴えた。しかし辞令は撤回されず、こ
の新入社員はまもなく会社を辞めた。
人事担当者は、「最近のような雰囲気なら、母親が訪れてくるのも驚くことではない」と嘆いた。
「入社試験に合格しようと一所懸命に単位をとり、語学試験に受かることだけに気をとられ、周りに人に目もくれず、ひ
たすら走ってきたせいか…。いざ現場に配属させたら、『どうして基本的な組織への適用能力すらない人たちを新入社員
として選んだのか』と文句を言われることも珍しくありません」。
各企業ではここ10数年、絶え間なく「新入社員の専攻についての知識や外国語の能力が足りない」と、即戦力の落ちる
大学教育に不満をぶつけてきた。各大学ではこれを受けて、一定の語学実力を備えないと卒業できない強制制度まで取
り入れて、専攻知識や外国語能力の養成に力を入れてきた。
ところが最近、新入社員を採用している企業では新たな悩みを抱えるようになった。新入社員たちの専攻についての理解
や外国語能力は優れているが、組織の一員としての適応性に甚だ欠けていると言う。
専門家たちはこれを80年代に生まれてコンピュータとともに育ち、00年以降大学に入って就職準備にまい進してきた「新
人類のサラリーマン」たち、いわば「0080世代」が本格的に社会に進出しながら起きた現象だと分析している。
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