07/02/02 09:46:19
中国は「はやて」で、台湾は「のぞみ」。
日本の新幹線技術が中台両国で採用され、今月から乗客を乗せ走り始めた
▼五日開業の台湾高速鉄道は、最高速度三百キロ。四時間以上かかった
台北-高雄間を一時間半で結ぶ。車両は東海道・山陽新幹線の「700系のぞみ」の
改良型だ。中国では二十八日、上海-杭州間などに東北新幹線「はやて」ベースの
列車が登場、本格営業の四月には二百キロで走る
▼新幹線は、一九三九年の旧鉄道省「弾丸列車構想」が始まりといわれる。
東京-大阪を四時間で結ぶはずだった。当時は対馬海峡にトンネルを掘り
東京から北京、さらにヨーロッパを結ぶ長距離列車構想もあったという
▼めでたい中台の新幹線開業にも、不安の種は見える。
台湾高速鉄道は日欧企業の技術が混合。運転士や指令員が独、仏人で
台湾人の車掌と英語で連絡し合う複雑さだ。早くシステムを統一しないと
事故が心配になる
▼中国では技術の国産化を急ぐ政府が、日本製車両導入の事実を国民に
極力知らせない方針らしい。技術に対し公平、公正な評価を欠くと享受できる恩恵は
少なくなる。優れた技術は、広くPRしてほしい
▼新幹線は世界一安全で、環境に優しい高速公共輸送システムだ。
日中台が同じ鉄道技術で結ばれる意義は大きい。
「東京発北京経由台北行き特急」は、永久に不可能なのぞみだろうか。
ソース(京都新聞):
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