07/02/02 09:37:47 43Ge/7lK
>148 遅レススマソ
GDP=消費+投資+政府支出+(輸出-輸入)なので、経常収支項目と絡めると
GDP=消費+投資+政府支出+(貿易・サービス収支)になる(大雑把に書くと)
これで分かると思うが、貿易・サービス収支が赤字だと、まんまGDPからその分差っぴかれる
実際、アメリカは物凄い経常赤字だから、GDPに対して(注:うろ覚え)5%分くらいマイナスの
影響がある。その分、経常収支黒字国のGDPに献上しているわけだ。
という、何となく重商主義的な観点からの問題点が一点。
もう一つ。
為替がそもそもどのように動くかというと、その国の通貨への両替が多ければ通貨高になり
少なければ通貨安になる(当たり前だが)。
経常収支黒字が巨額になり、それを国内通貨に両替することになると、当然、その国の通貨
高を招き、その国の輸出競争力が減少する。
朝鮮日報の言っているのは、こっちの観点だと思う。
あと、外貨準備は別に高ければいいということではない、全く。
例えば、外国から金を借りまくれば、その分、外貨は積みあがる。
そもそも外貨がなぜ必要かというと、外国から輸入がしたいからで、外貨準備がどれだけ
大きくても、それを国内通貨に両替して国内に投資を行わなければ、経済は成長しない。
だがそれをやると、上にも書いたように通貨高になるので、輸出競争力は弱まる。
現在の日本は、経常収支黒字は巨額だが、金を海外に貸しまくったり、投資しまくったりして
いるので、資本収支は赤字だ。その為、通貨は円安傾向で、外貨準備も増えない。だから
輸出競争力も落ちない。
正直、こんな好調でいいのかと思うほど、健全だ。
ま、何事もバランスでしか評価できないということだな。