07/02/01 08:24:58
1月15日にフィリピン・セブで開かれた東アジア首脳会議で、韓国の盧武鉉大統領の演説中、
ハワード豪首相ら参加した16カ国首脳のうち5、6人が演説内容に不快感を示して
席を立っていたことが31日、分かった。関係筋によると、盧大統領は、核実験や
ミサイル開発などで国連制裁を受けている北朝鮮の立場を「代弁しているとしか思えない」
(関係筋)演説を始めた、という。
演説は約20分間におよび、北朝鮮による拉致事件について、安倍晋三首相が主張した
議長声明への明記に強硬に反対する内容が中心だった。演説の途中、ハワード首相らは、
安倍首相を横目で見ながらトイレに行く形で席を立ち、盧大統領の発言に露骨に不快感を
示した、という。
盧大統領は前日の14日に開かれた公式夕食会を欠席している。この理由について、韓国の
朝鮮日報は1月16日付で、インターネットメディアを引用する形で「拉致問題をめぐり、
安倍首相との激烈な神経戦で心身共に疲れたため」と報じた。実際、夕食会前の日中韓首脳会談で、
安倍首相が拉致問題解決の重要性を力説し、報道発表文への明記に反対していた盧大統領に
強く反論。中国の温家宝首相が中に入る形で報道発表文では「人道的な問題」となった。首脳会議でも
盧大統領は議長声明への拉致明記に反対したが、温首相が日本に同調し、今度は拉致が明記された。
関係筋は「盧大統領は拉致問題を重視する国際社会の空気が読めなかったのではないか」としている。
産経新聞 URLリンク(www.sankei.co.jp)