07/02/01 01:59:57
【コラム・断】台湾を無視する日本外交
今年は日中国交回復35周年。中華民国(台湾)との国交断絶35周年でもある。
以来、日本に台湾大使館は存在しない。あるのは「台北駐日経済文化代表処」である。
代表処の公式サイトは「民間の機構ではありますが、実質的には大使館や領事館の役割を果たしています」と謳(うた)う。
実際にビザも発給する。
名は体を表すというが、右の名は体を表していない。
中華民国でも台湾でもなく「台北」なのだ。
名前の通りなら、台北以外の都市へビザを発給できない。
しかも「経済文化」しか「代表」していない。政治や外交の役割は果たせない。
所在地は東京都港区白金台の一等地。
高い税金を納めている。「大使館」なら外交条約により免税となる。
事実、北朝鮮の関連施設も課税を免れてきた。
同じく国交のない北朝鮮が免除され、台湾が課税される。どう考えても逆であろう。
昨年11月30日、麻生太郎外相は「『自由と繁栄の弧』を作る」と題した演説を行った。
だが、演説の中に台湾も中華民国も出てこない。
しかも驚くべきことに、外務省公式サイトに掲載された「自由と繁栄の弧の形成--拡(ひろ)がる外交の地平」
と題した解説地図に台湾がない。
「日CLV首脳会議」の説明ロゴで台湾島自体が消えている。
偶然ではあるまい。「一つの中国」を尊重した結果であろう。
中国に阿(おもね)り、台湾を無視する限り、日本外交の地平は拡がらない。
そこに経済的な「繁栄」はあっても「自由」はあり得ない。
35周年に当たり、日本外交は何をなすべきか。
もし安倍内閣が「自由」という至高の価値を忘れるなら、その姿勢は決して美しくない。(評論家・潮匡人)
ソース:iza
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