07/01/31 16:47:54
韓国インターネットの検索サイトで、午前11時と午後5時に奇妙な単語が「検索語ランキング」
上位に急浮上する。「ES細胞」「無菌ブタ」「2月3日」--などなど。
どれも「ヒトのクローン胚(はい)を使ってES細胞を作成した」とねつ造論文を発表し、昨年1月
にソウル大を追われた黄禹錫(ファンウソク)元教授と関連する。復権を訴える支持者が、決まった
時間に黄氏の研究実績(「無菌ブタ」)、支持集会の日(「2月3日」)を検索サイトに打ち込む運動
を展開しているのだ。運動を呼びかけた市民団体には、38万人以上の復権嘆願署名が集まった。
この団体のホームページを見ると、「民族主義団体か」と思うほど韓国国旗が目立ち、「韓国人の
誇り」に訴えている。今どきの若者なら敬遠しそうなサイトだが、ゲーム感覚の運動スタイルが人気
なのだという。
一方、論文の矛盾点を指摘し、ねつ造を立証した若手科学者が集まるサイトでは、黄氏を最初
に告発した共同研究者の生活を支えようと募金が始まった。1週間で100万円以上集まったと
いうから、これも大変な勢いだ。
「内部告発者を守る社会でなければ、自浄作用は働かない」。黄氏の不正を暴くため、綿密な
議論と検証を重ねたサイトだけあって理屈っぽい。しかし、第2の黄氏事件を起こさないために
何を改革すべきか、指針が明快だ。この合理主義が、理念系若者をひきつけているようだ。
二つのサイトはまだ直接論争はしていないが、黄氏の評価を巡るインターネット世論の両極と
なっている。
黄氏は、論文ねつ造疑惑が浮上する05年末まで「韓国でノーベル賞に最も近い男」と言われた。
それが虚像とわかった衝撃によって、黄氏を国民的英雄に祭り上げた韓国メディアにも、報道を
信じた国民にも、後遺症がある。
事件直後は屋台のおじさんまで「韓国は詐欺師の国に見えるだろうね。韓国人として恥ずかしい」
と私に漏らした。1年ぶりに意見を聞きに行くと、「もう、思い出したくもない」の一言。韓国メディア
も「事件から1年」の検証報道をしているが、まだ恐る恐る取材しているように思える。
黄氏は最近、ある財団に研究室を構えたという。かつての英雄が、新しい研究成果とともに復権
を求める動きを本格化させるかもしれない。その時は二つのサイトが韓国社会の論争の舞台に
なる気がする。
▲ソース:MSNニュース/毎日新聞(日本語)2007-01-29
URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)
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