07/01/30 14:14:08
足元みられた…サハリン2「日本が感謝」と露報道 初の戦略対話には無関心
【モスクワ=内藤泰朗】日露両国初の戦略対話が23、24の両日、モスクワで開かれたが、
ロシア側はその結果に、ほとんど関心を示していない。一方でロシアが完成間近の石油・天然ガス
事業「サハリン2」を半ば強制的に国有化した事実に対しては、日本側が感謝しているとも受け取
れる内容の報道ぶりだ。
イタル・タス通信によると、「戦略対話で北方領土問題については話し合わない」と述べていた
ロシアのデニソフ外務第1次官は、2日間の協議後、平和条約締結問題について触れたことは認め
ながら、同問題は別の枠組みで協議すると言明。「平和条約締結は、日露関係が全面的に発展したと
きだ」とも強調し、北方領土問題の解決は当面はあり得ないとの明確な姿勢を示した。
同通信はさらに、共同通信を転電する形で、安倍晋三首相が年内の訪露を検討していると報道。
さらに「安倍首相がロシア大統領との会談を望んでいる」と伝え、日本側が領土問題を解決する
ためにプーチン大統領にすり寄ろうとしているとの印象を与えた。
さらに、戦略対話の翌25日にはロシアを訪問した資源エネルギー庁の望月晴文長官が、
サハリン2の主導権を握ったロシア国営天然ガス独占企業体ガスプロムのミレル社長と天然ガス
分野における協力関係構築に向けた会談を行った。
ロシアの有力日刊紙ガゼータは26日、「ガスをありがとう」と題した記事で、サハリン2で日本
の商社がロシア側に権益を「略奪」されても、サハリン2から日本への液化天然ガス(LNG)の
安定供給を確保するために、会談に遅れないよう自動車から地下鉄に乗り換え、ロシア側に頭を下
げて回る日本側の姿勢を揶揄(やゆ)してみせた。
ソース iza
URLリンク(www.iza.ne.jp)