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チャイナリスクに苦戦中 上海の福島県アンテナショップ
1月30日7時1分配信河北新報
福島県が昨年10月末、中国・上海市に開設した県産食材アンテナショップ「福島ギャラリー」が
出だしから苦戦を強いられている。オープン後2カ月の売上高は日本酒を中心にわずか50万円。
中国が突然、輸入検査手続きを厳格化し、目玉商品の1つに据えていた水産物を販売できなかった
ためだ。「急成長の中国市場に県産品を」(商工労働部)と期待される販売拠点だが、本格参入には
“チャイナリスク”への対応も課題となりそうだ。(福島総局・昆野勝栄)
<850万円予算計上>
福島ギャラリーは上海貿易センタービル(上海市長寧区)近くの高級住宅街の一角に開設。「東京に
例えれば青山」(県商工労働部)のような好立地で、高級レストランや百貨店に福島県の地酒やみそ、
魚介類、漆器などを売り込む。
商品輸送で提携するヤマト運輸の関連会社ヤマトロジスティクス(東京)が入居するビルの一角
約25平方メートルを格安で賃借し、中国国内の流通事情に詳しい現地スタッフ1人も常勤する。
初年度は賃料、人件費を含め、年間で約850万円の事業費を予算計上。売上高は初年度5カ月間で
1000万円、新年度からは年間約5000万円を見込んだ。
<規制に対抗措置>
ところが、このオープンが最悪のタイミングになった。昨年9月下旬、中国の検疫当局は日本製化粧品
からクロムなどの金属成分を検出したと公表。その後も日本の冷凍サンマ、調味みそなどに基準を超す
「有害物質」が含まれていたとして、日本の食品が販売禁止になる騒ぎが相次いだ。
さらに中国政府は、それまで日本国内での検査だけで輸出できた冷凍魚について、中国国内での
衛生検査を義務化。検査証発行までの期間が見通せず、事実上、現在も輸出不可能な状態だ。
(>>2に続く)
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