07/01/29 13:09:45
不用になった中古のスキーを韓国の学生らに使ってもらおうと、大町市の
高校教諭が無償で送る計画を進めている。スキーブームに沸く韓国だが、
まだ道具が少なく高価で多くの学生には手が届かない。
人気低迷で在庫がだぶつく日本のスキーを贈って日韓交流の一助にしたいという。
来シーズンに間に合うよう５月に輸送を始める。（伊藤景子）
大町北高校で書道を教える太田剛教諭（４６）。
韓国語が堪能で、５年前からソウルの高校と書道作品の交流展を開いている。
輸送の計画は、韓国でスキーブームが始まった５年前、友人を介して、
国民大学校の金勝一（キム・スン・イル）教授（５１）から「日本では毎年、
大量の中古スキーが産廃として捨てられていると聞いた。
もらい受けることはできないだろうか」と打診されたのがきっかけ。
スキー道具は韓国では贅沢品として関税がかかるのが原則だが、「青少年の
教育のための寄贈品」という名目ならかなり軽減されることがわかり、昨年３月、
金教授が小谷村のスキー場や業者を視察するなど、話が本格的にスタートした。
太田教諭は、大町北高の元ＰＴＡ会長で小谷村のスキー学校長をしている
荻沢洋平さん（５４）に相談。荻沢さんが学校の取引業者に話を持ち掛け、
中古スキー約４００台を無料で譲ってもらうことになった。
４００台は板が直線的な旧型。新品同様だが、３、４年前からトップと
テールの幅が広いカービングに流行が変わっており、倉庫に眠っていた。
流行の変化に加え、スキー人気の低迷で、業者が在庫を持てあまし、
一台約千円で、産廃業者に引き取ってもらうケースも多いという。
金教授によれば、韓国には現在、江原道を中心に１９のスキー場があるが、
どこでもリフトに乗るのに２、３時間待ちという人気。中国、台湾、香港、
シンガポールからもスキー客が殺到しているという。
「韓国の若者にとってスキーはあこがれのスポーツになっているが、道具が
高価で一部の裕福な家庭の子弟にしか手が届かないのです」。
金教授はキリスト教青少年宣教会の理事も務め、青少年のスキー研修会を
計画している。日本から贈られたスキーは研修会で活用したいという。
「今回の事業が波に乗れば、若者が長野県に関心を持ち、
同県への韓国人観光客がさらに増えるでしょう」と話す。
４００台は５月に、韓国に輸送する予定だが、板と違って流行の少ないストックや
靴が不足している。太田教諭は「大人用の靴とストック、さらに不用なスノーボードを
提供してほしい」と呼びかけている。
古すぎる物は不可、同校まで持って来てくれることが条件。
※問い合わせ先は割愛させて頂きました
ソース（asahi.com MYTOWN長野）：
URLﾘﾝｸ(mytown.asahi.com)
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