07/01/28 19:10:36
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70年代国内で人気絶頂だった日本マンガ『バビル2世』が37年ぶりに正式韓国語版で出た。
『バビル2世』は日本の代表的漫画家横山光輝が1971年に発表したマンガで、今の30~40代には忘れ
ることができない‘思い出のマンガ’だ。地球に不時着した高度の文明を持つ宇宙人の血を受け継ぐ
主人公が先祖が地球に作っておいたバベルの塔の主人になって地球を征服しようとする悪党ヨミを退
けるという内容だ。
超能力を持った主人公バビル2世は自由自在に変身するヒョウ・ロデム、巨大怪鳥型ロボット・ロプ
ロス、水中を歩き回る巨大ロボット・ポセイドンなど三つのシモベをひきいて地球を守る。著者横
山光輝は日本マンガで『アトム』の父、手塚治虫、『サイボーグ009』『仮面ライダー』を描いた石ノ
森章太郎らとともに日本を漫画王国に導いた主役という評価を受けている。
『バビル2世』は日本でも主なマンガに指折り数えられるが、韓国に渡って来て国内で独特の文化的
意味を持った象徴的なマンガになった。70年代という時期的状況と文化的ハプニングがマンガを覆い、
この時期を代表するアイコンになったのだ。『バビル2世』は70年代初め、今は廃刊になった雑誌に
連載された後、‘クローバ文庫’(オ文閣)で単行本として出版され人気を博した。
当時は日本作家のマンガを連載することが不法だったから‘金ドンミョン’と言う架空の人物を著者
として表記する海賊版で出た。このために出版社には「金ドンミョンと言う作家は誰か」と問う読
者はがきが殺到したりした。わたなべまさこの純情マンガ『ガラスの城』が‘チョン・ヤンスク’と
言う作家名で出るなど、日本の有名漫画がこのように韓国作家名をつけて海賊版で出た時代だった。
後日、この作品が日本漫画だったということを知った多くの読者ががっかりした。
それでもあんまりに人気が高くて当時国内最高人気漫画家だったキム・ヒョンベさんが『バビル3
世』というマンガを発表したりした。この時代、子供たちがマンガに接する契機になるマンガである
と同時に、漫画家志望生たちがテキストして勉強する漫画が『バビル2世』だった。
『バビル2世』が海賊版で入って来るしかなかったのは、日本と文化交流が禁止されたからでもあっ
たが、当時漫画に対する政策的な統制も一役かった。文化コンテンツ企画者朴ゾンシクさんは「50~60
年代初めまでに独立的な我が国のマンガ作家群と市場が存在したが軍事政権が介入して漫画に対する
政策的な統制がひどくなった」「市場が萎縮して出版社は統制受けながら創作するより、日本の人気
マンガを持って来て作家名だけ変えて出版する道を選んだ」と言った。当時イノウエ・カズヒコの
『キャンディ・キャンディ』(訳注:実際の漫画家はいがらしゆみこ)も我が国のマンガのように国
内に紹介された。日本漫画の中の着物の絵は、生半可に韓服に変わったりした。
‘386世代’たちの郷愁を期待してまた出される『バビル2世』は30年の歳月を飛び越えて相変らず迫
力あふれる話で読者たちを誘惑する。主人公に劣らない助演の三つのロボットのシモベの魅力も相変
らずだ。大衆文化評論家金ボンゾク氏は「日本漫画の創始期の傑作が出版されることは、最近の日本
漫画を楽しむ若い人々も日本漫画の古典に接することができるという点で意味がある」と言った。
ソース:ハンギョレ新聞(韓国語)オールドボーイの郷愁 ‘バビル2世’の復活
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