07/01/27 11:45:04 BE:127323937-BRZ(5800)
教育部が現在国定教科書が使われている中学・高校の国史教科書を2009年から検定方式に変える
との方針を明らかにした。韓国史だけでなく、国語や道徳も民間の出版社が製作した教科書を採用す
るという。
教科書への検定制度の導入は世界的な流れだ。生徒たちに多様な意見や内容を教えるためにも、
複数の教科書を認めて競争させることが望ましい。韓国でもすでに中学・高校のほとんどの科目で教
科書検定制度が導入されている。
しかし韓国史の教科書に限っては、別の事情を考慮せざるを得ない。
韓国はここ数年間、左傾化した韓国近現代史の高校教科書を原因とする深刻な問題に巻き込まれ
ている。全体のほぼ半分にあたる教師が北朝鮮政府の成立過程や権力世襲を好意的に教え、大韓
民国については独裁と腐敗の部分を強調し、米国や日本に従属してきたように描写する教科書を採
択し、教えているからだ。
これは左派の歴史学者たちが教科書の執筆を担い、全国教職員労働組合(全教組)に所属する歴
史教師たちがその教科書を採択するという「左傾化した歴史教育システム」が原因だ。
こうした状況が変わらない状態で韓国史教科書に検定制度を導入すれば、左寄りの学者が作った左
翼的な教科書を通じ、中高生たちは大韓民国の歴史を「正義が敗北し、日和見主義がのさばってきた
歴史だった」と習い、大規模な粛清を行い権力を世襲してきた北朝鮮の歴史については「革命家の家
系による神聖な国家建設だ」と習う、とんでもない状況になることは目に見えている。
左派の学者や教師に大きな影響を持つある老歴史学者が書いた歴史書は、日帝時代の右派による
民族運動にはほとんど言及せず、共産党運動や労働運動などの左派に関する説明に終始している。
また韓国戦争(朝鮮戦争)については「大小の軍事衝突が続き、全面戦争に拡大した」と北朝鮮によ
る軍事挑発の責任をうやむやにし、金日成(キム・イルソン)の韓国占領政策が「広範囲な人民の利益
を代弁した」と高く評価している。
韓国史の教科書に検定制度が導入されれば、このように都合の良い部分だけを焦点化し、歪曲
(わいきょく)した左寄りの教科書がはびこることは目に見えている。
将来国を背負う世代の国家・歴史・民族に関するアイデンティティーを決定づける韓国史の教科書ま
でも、親北朝鮮勢力に引き渡し、またも理念的な大混乱を生じさせるようなことは防がなければならない。
ソース:朝鮮日報
URLリンク(japanese.chosun.com)