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■日本が安保理理事国を手放さぬわけ
日本の安倍首相は24日、モンゴルのエンフバヤル大統領との電話会談の後、非常に
明るい様子だった。最近内閣支持率が30％台に落ちて失望感が大きくなっているはず
なのに、自信感さえ感じられた。モンゴルの大統領から、望んでいた贈り物をもらった
からだ。国連安保理の非常任理事国への出馬意思を持っていたモンゴルは、2008年
秋に開かれる非常任理事国選挙への立候補をあきらめるから、代わりに日本が出馬
してくれ、という内容だった。
国連安保理は常任理事国５ヶ国と非常任理事国10ヶ国で構成される。非常任理事国
の席はアジア、アフリカ、南米など地域別に割り当てがなされている。アジア地域から
はイランも出馬の意思を見せているが、核開発問題で安保理制裁決議を受けた立場
なので日本より不利な状況だ。
非常任理事国の任期は２年で、日本は昨年末に任期が終わった。過去９回にわたり
非常任理事国として活動した日本は昨年、安保理議長国として対北朝鮮制裁決議案
の採択を主導した。安保理常任理事国進出を狙う日本としては、強力な政治発言権を
行使できる舞台からそのまま下りるのは非常に寂しかったに違いない。
このため、モンゴルに辞退させるべく莫大な物量攻勢も躊躇しなかったとされる。昨年、
当時の小泉首相がモンゴルを単独訪問して３億５千万ドルの無償支援を約束したことも、
こうした「工作」だと見られる。日本は2004年にも、財政難のため断念したパプアニュー
ギニアに代わって出馬した経験がある。
「理事国になれなければ安保理で発言できなくなる」という安倍首相の言葉に、「手段
は問わぬ」という日本政府の薄っぺらな哲学を見てとることができる。
【東京／金ドヒョン特派員】
▽ソース：ハンギョレ新聞（韓国語）（2007-01-25 21:19）
URLﾘﾝｸ(www.hani.co.kr)
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