07/01/20 13:45:23
甘利経産相
中国原発支援前向き
甘利明経済産業相は、本紙のインタビューに応じ、資源確保や省エネルギーに向けた政策
の現状と目標を明らかにした。資源の大量消費国となった中国に対して、閣僚レベルの定期
協議を設けて省エネを促し、世界全体の資源の安定供給につなげたいと強調。原子力発電に
ついても、要請があれば技術や運用面での支援を「前向きに受け止めたい」と述べた。
甘利経産相は、中国がエネルギーの多様化のために「原子力発電に力を入れていく」と分析。
「今後十五年くらいで二十基くらい造る」と予想される中国に、「原子力先進国」として協力
していく考えを示した。
中国の原子力発電は主にフランスやロシアの支援で進めてきた。昨年十二月、中国の国家発展
改革委員会が、次世代原発に米プラント大手のウエスチングハウスの技術を導入するという覚書
を米国エネルギー省と交わした。ウ社は東芝が買収しており、東芝による中国の原発市場進出の
きっかけになった。
今後、部品供給などにとどまってきた日本の原発関連企業の中国進出が増える可能性もある。
甘利経産相は、資源国に対する発言力を高めるために、世界のエネルギー消費量の約五割を
占める「日米中韓印の五カ国会合を日本の提案で定期的に開くことになった」と説明。消費国
連合で、安定的な資源開発や供給を求め、資源ナショナリズムが高まるロシアや南米に対して
契約順守を強く迫る考えを示した。
ソース 東京新聞
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