07/01/19 13:26:00
犯罪心理学者らは放火の裏側には、復讐と怒りが根付いていると診断する。
放火は経済的困難や社会的疏外、家庭不和による不満を外部で発散する行為というので
ある。このような点で、済州(チェジュ)社会で住宅放火犯罪が毎年増加しているという事は、
とても憂慮に値する事である。
済州島消防防災本部によると、最近の3年間の住宅放火事件は2004年の9件から、2005年
は14件、昨年は16件と年平均で23%の増加率を表している。これによる人命的被害は死者
2名、負傷者9名で、財産被害額は5億2000万ウォンと集計されているといわれる。
これらは『はっきりと放火であると推定される場合』を集計したもので、実際にはこれよりも
更に多いというのが警察関係者の分析である。国立科学捜査研究所は、火災全体件数の
うち、35%が放火であると推測している。この推測通りならば、市内での住宅放火事件も
やはり実際には更に多い事になる。このように放火事件が増加する原因は経済との関連が
ある。
生活格差が出ると火災は減少し、放火は増加すると言われる。
日本やアメリカの場合、火災事故で放火が占める割合は50%を越える。2件の火災のうち、
1件が放火により発生しているという事である。
先進国であればある程、経済的・社会的に疎外された階級が拡散して、放火事件が増加
する為である。
この様な理由で専門家達は、放火を『先進国型犯罪』として見ている。
最近、済州社会で放火犯罪が増えているのも、経済の両極化社会が進みながら疏外された
階級の広がりと無関係ではない。失業者が増えて貧富の格差が大きくなり、格差の社会的
な摩擦が酷くなっている。
貧困層の道民は、急変する社会の適応の機会を剥奪さていて、子供の教育を気遣う余裕が
経済的に失われた。
その後遺症により、このような放火犯罪が増えているのである。
後に、済州社会が経験する大きな問題点に指される理由がここにある。我が社会では既に
放火事件はどこにいても発生する程、徹底的な防災の秘策を立てなければならないし、同時
にこのような深刻な犯罪を生む疎外問題に、深い関心を傾けなければならない時期である。
両極化社会が生んだ経済的余裕の影で、病んでいる隣人の心を治療しなければならない。
ソース:NAVER/済州日報(韓国語)
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