07/01/19 11:02:49 MptlfYu/
信越化学工業株式会社 金川千尋 社長
<丸川>中国はどうか?
<金川>中国はね、市場としてはこれからの10年、圧倒的に伸びるでしょうね。非常に魅力的な市場です。
我々は製品の輸出には中国に大変お世話になっていて、たくさん輸出しています。
ただし、投資とは別のことなのです。中国の場合はカントリーリスクというと語弊があるかもしれないが、
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例えば我々の商品の基礎中の基礎の原料である石油とか電力を、政府が一番コントロールしている。
我々が下流、ダウンストリームでいくら努力して、事業を成功させても、上流で押さえられたらそれで一発で終わり。
つまり、我々の経営努力ではできないものがあるところではやってはいけない、というのが私の考え方。
経営努力で克服できるものは経営努力で克服するが、できないものはやらない。
株主にも言うと、多くの、特に長期の投資家は私の意見を理解してくれる。
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目先、とにかく儲けろと言う人はあまり理解してくれないと思うが。
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<丸川>カントリーリスクを考えるスパンはどのくらい?
<金川>最低10年、20年タームでしょうね。例えば自分が社長している時に、
一番良い成績を上げたいと思えば、(カントリーリスクを無視して)一番安いところでバタバタやれば儲かるかもしれないけれども、
それは10年というタームで見た場合にはリスクが大きいし、せっかく努力をしても報いられない。
カントリーリスクのある国には概して入りやすいです。中近東でも、
中国でも「いらっしゃい、いらっしゃい」でしょ、みんな。だから皆さん行くわけです。
「どうぞ」と私は言っている。私は行きません。
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