07/01/13 11:04:17
■中露、拒否権行使 ミャンマー非難決議は人権問題介入と
【ニューヨーク=長戸雅子】国連安全保障理事会は12日、政治犯の無条件解放などミャン
マーに人権状況の改善を求める米提出の決議修正案を採決したが、常任理事国の中国とロ
シアが拒否権を行使し否決された。
米欧が目指す安保理の人権問題への介入を連帯して拒絶したもので、中国は1999年2
月、ロシアは2004年4月以来の拒否権行使。中国とロシア(ソ連)が同時に行使したのは
72年以来。
採決では、米英仏など9カ国が賛成したが、中露と南アフリカ共和国の3カ国が反対、イン
ドネシア、カタール、コンゴ共和国の3カ国が棄権した。
米欧は「組織的、重大な人権侵害は、平和と安全への脅威の予兆」ととらえ、紛争の発生
や少数派への弾圧などを未然に防ぐため、安保理が人権問題に介入することに積極的な姿
勢を見せてきた。
しかし、ともに国内に人権問題を抱える中露両国は、ミャンマー問題について「平和と安全
への脅威でなく、人権問題は安保理の所管ではない」との立場を貫いてきた。
採決後、米国のウルフ国連次席大使は、結果に失望を表明しながら国境付近への難民の
流出など「これらが取り返しのつかない平和と安全への脅威になる前に安保理や国際社会
が対応しなければならない現代の脅威だ」と安保理介入の正当性を強調した。
決議案は、ミャンマーで起きている「大規模な人権侵害」に「深刻な懸念」を表明。同国軍事
政権に、自宅軟禁中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんや政治犯の解放など
を要求。
安保理は昨年9月、投票でミャンマー問題を公式議題とすることを決定。米国は今月9日に
決議案を各国に提示。11日には表現を弱めた修正案を安保理に提出していた。
URLリンク(www.sankei.co.jp)
【ミャンマー】米、国連安保理にミャンマー非難決議案を提示…人権侵害状況に「深い懸念」[01/10]
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