07/01/13 02:42:29
■中国:広州市がGDP水増し統計 地方ではいまだに横行か
【上海・大谷麻由美】
中国の広州市が、06年の同市の1人当たり国内総生産(GDP)を国家統計局とは違う独自の計算方法で算出し、
本来より約3000ドルも多い約1万1000ドルと発表していたことが分かり、批判を浴びている。上海市も昨年まで
同様の手法で統計発表していた。中国ではこれまで地方政府の業績をGDP成長率で評価してきた結果、こうした
統計数値の水増しが横行しているのが実態。胡錦濤政権はこの状況を是正するため、成長至上主義から安定した
発展方式への転換を図っているが、地方政府の意識変革は難しそうだ。
広州市長は昨年末、同市の1人当たりGDPを戸籍人口の約702万人で計算すると1万ドルを超える見込みだと述べ、
この情報が年明けから広まった。しかし、国家統計局が算出で使うのは同市の戸籍人口ではなく、常住人口の約994万人。
これで計算すると1人当たりGDPは約7800ドルにとどまった。広州市に対して「不正確」「水増し」と批判が寄せられたため、
同市はその後、数値を約7800ドルに修正した。
上海市も05年、戸籍人口を使って1人当たりGDPを約8300ドルと発表したが、国家統計局の発表では約6300ドルだった。
北京市の場合は、国家統計局の発表と同じで、05年の1人当たりGDPは約5500ドルだった。
毎日新聞 2007年1月12日 21時54分
URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)
関連
【中国】 中国経済発展支える地方の腐敗~上海市書記解任で明るみに [01/07]
スレリンク(news4plus板)