07/01/13 00:31:47
新大久保駅で救助死、韓国人留学生しのぶ映画完成
東京・JR新大久保駅で01年1月26日、ホームから落ちた男性を助けようとして
写真家の関根史郎さん(当時47)とともに亡くなった韓国人留学生李秀賢(イ・スヒョン)さん(同26)をしのび、
日韓の懸け橋となることをめざした李さんの青春を描いた日韓合作の劇映画「あなたを忘れない」が完成した。
今月27日から全国で公開される。
12日夜には主題歌をつくった槇原敬之さんら映画にかかわった日韓のミュージシャンが出演し、
音楽好きだった李さんにささげるチャリティーコンサートが東京・九段の日本武道館で開かれ、
韓国釜山在住の李さんの両親や映画の花堂純次監督、日韓の出演俳優らが壇上であいさつした。
李さんの母辛潤賛(シン・ユンチャン)さん(56)は「事故の後、どうやって生きていけばいいのかと思うほど
つらかったが、多くの人に励まされた。これからも映画の題のように、みなさん秀賢を忘れないでください」と語った。
映画は、李さんが日韓スポーツ交流の仕事につく夢を抱いて日本に留学した1年間の軌跡をたどった。音楽を通じて
日本人少女と出会い、恋に落ちる、という事実と異なる創作も織りまぜ、日韓の若者の心の触れあいや家族愛も描いた。
ホームから転落した男性を助けだそうと飛び降りたが間に合わず、近づいてくる電車に立ちはだかり
手を広げる李さんを、ヘッドライトの光が包む―。事故はそんなふうに描かれた。
事故をきっかけに、李さんのようなアジア各国からの就学生・留学生を援助する奨学金ができた。
昨年には、李さんと同じ日本語学校に通う韓国人留学生が、新大久保駅で転落した女性を助けたこともあった。
企画・製作したプロデューサー三村順一さんは「なぜ李さんが異国の地で自分の命を散らしてまで
見ず知らずの人を助けようとしたのかを描きたかった」と話す。
画像:チャリティーコンサートでは、主演俳優らから李さんの両親に花束が贈られた=12日、東京都千代田区の日本武道館で
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ソース 朝日新聞
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