07/01/08 23:08:06
中国・上海で初詣で客狙う新手の詐欺
中国でも新暦と旧暦の正月に行う初詣では年中行事のひとつです。上海ではこうした
初詣で客を狙った新手の詐欺がはやっていて、日本人観光客にも被害が出ています。
上海で最も古い寺院「龍華寺」は、およそ1800年前、三国時代の創建。新暦と旧暦の
正月は、ともに初詣客で賑わいます。除夜の鐘を市民に開放していることでも有名で、上海の
景気のよさを反映して、日本円にして30万円をかけて鐘をつく人もいます。
大晦日に境内で開かれる年越しイベントは、上海の名物行事になっていて、中国国内だけでなく
海外からも大勢の人が訪れます。しかし、この初詣客に狙いをさだめる詐欺集団がいます。
詐欺集団の男たちは、日本円で3000円する年越しイベントの入場券を手に、初詣客に
近づきます。「窓口より割安に売ってやる」と声をかけるのはダフ屋と同じですが、実は
彼らが売りつけるのは、見た目では区別ができない「偽の入場券」なのです。
「これはホンモノ?」(記者)
「ホンモノだよ」(詐欺集団の男)
「これで本当にイベント会場に入れるの?」(記者)
「おまえ、買うつもりはあるのか!」(詐欺集団の男)
偽物をつかまされた客は門で入場を拒まれ、初めて騙されたと気づきます。売りつけた
人物はすでに雑踏の中。探し出すことは不可能です。日本人観光客にも被害が出ています。
「やっぱり私は日本人だなと。ちょっと油断したなと。すごく悔しいです」(偽物を
買った観光客)
詐欺集団には入場券を大量に偽造する黒幕がいて、それを総勢100人近い売り子に分配し、
詐欺の「成功報酬」から一部を吸い上げるのです。
中国では各地のイベント会場で同様の詐欺事件が頻発していますが、警察官は見て見ぬふり。
北京オリンピックの入場券に偽物が出回るようなことがあれば、国際的な信用問題になると、
今から心配する声があがっています。(08日18:07)
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