07/01/04 16:06:25
■【社説】盧大統領の問題は「発言の量」ではなく「その内容」
盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は一昨日、「わたしに発言を控えろというのは、適切な要求ではない」と語った。
だが、盧大統領の発言をめぐり国民の多くが懸念しているのは、「口数の多さ」だけではない。むしろそれらの
発言に表れている大統領の認識と、その表現形式を問題視しているのだ。
盧大統領の余計な発言が国に害をもたらした代表的な例として、韓米関係に不協和音を引き起こした一連の
発言が上げられる。盧大統領は米国に向け、あえて語る必要もない多くの刺激的な発言を行い、それが結果的
に安全保障上の不安材料をもたらした。その反対に米国は、韓国から得るものは得た上で、多くの負担を免れる
ことに成功した。こうして過去4年間、大統領の不穏当な発言のツケはそっくり国民の背中にのしかかってきた。
大統領の発言はただの言葉ではなく、政策として歴史の方向を左右し、その影響は国民に返ってくる。
盧大統領が「北朝鮮の核は防御用という説明には一理ある」と発言し、その後北朝鮮が核実験を実行したため、
韓国の立場は非常に難しくなってしまったのも、こうした例の一つだ。
「自主」を強調する発言の数々は、米国が戦時作戦党政権を韓国に押しつける口実となり、
「国家保安法は博物館行きにしよう」という発言により、与党は国家保安法の廃止に精を出し、
国内にさらなる理念対立が生じた。また「(不動産成り金たちは)いつまで笑っていられるかな」
という発言は、間違った不動産政策の採用と不動産価格の高騰を招いた。
「再信任」、「大連立政権」、「任期短縮」などの発言に代表される盧大統領の突発的で衝撃的な主張は、
いつも政局を混乱させただけだった。また「大統領などやってられるか」、「胸章をつけて偉そうにしてきた」、
「軍隊に行くのは時間のムダ」、「米国の尻に隠れる」などおよそ大統領の発言とは思えない下品な発言の
数々により、国民がどれほど恥ずかしい思いをしたか、盧大統領にはぜひ一度考えてみてほしい。
盧大統領は米国のクリントン元大統領や英国のブレア首相も口数が多いと話したが、彼らからこうした
発言が出たことはない。「ノサモ(盧武鉉を愛する会)」の会員以外の国民から、盧大統領の演説を聴いて
胸が熱くなり、感動して意欲や希望がわいてきたという話を聞くことはまずあり得ないだろう。
盧大統領の発言はとても攻撃的でもある。その攻撃性は以前、ある企業家を自殺に追い込みさえした。
その事件以降も盧大統領とその周囲の人々は相変わらずの毒舌をふるっている。
盧大統領は「(韓国社会では)言葉の真意が伝わりにくい」とし、「だから体当たりで意思疎通を行っている」
と語った。しかし問題は、大統領の発言を国民が理解しないことにあるのではなく、ほとんどの国民が口を
そろえて言っていることを大統領が理解できていないことにある。盧大統領には早くそのことに気づいてほしい。
朝鮮日報/朝鮮日報JNS 記事入力 : 2007/01/04 11:41
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